コミュニティカフェ・プロジェクト

いま求められているカフェの新しいサービスは…

テーマ紹介

コミュニティカフェ・プロジェクトは、学生たちがキャンパス内外で学生、教職員や近隣住民の人たちが気軽に集まりコミュニケーションがとれる場となる「学生カフェ」を開店・運営します。その実践活動を通じて、コンセプトの設定、スケジュールの策定、提供商品の開発、仕入れ、販売、広報活動や予実管理など全ての行程を学生主体で進めカフェ経営を学びながら、提供商品やレイアウトなど新しいサービスを創造します。当プロジェクト活動では、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を意識し、12番目の達成目標「つくる責任 つかう責任(エシカル消費)」の啓発活動にも注力し、「人、自然、未来にやさしいコミュニティカフェ 」をテーマの一つにしています。

活動紹介

半期毎にキャンパス内外で期間限定の「学生カフェ」をオープンします。企画のテーマやコンセプトは全体会議で討議し、その後、個人及びグループで学外に飛び出し、いま流行りのカフェやレストランに訪問。見たことや感じたことを全員がレポートに纏めて講義内でプレゼンテーションを行います。それらをベースに意見交換を繰り返し、次回のイベントの「学生カフェ」の全体イメージ、店内レイアウト、提供するドリンクやフードなどを決めていきます。また、企業との連携を積極的に進め、様々な角度からアドバイスや商品等の提供をしていただき、商品開発も行います。テーマ紹介にもある通り、SDGsやエシカル消費、特にフェアトレードの啓発活動も行うため、春学期前半の講義ではエシカル消費について学び、学生カフェで提供する商品は、地元産の食材を使った商品やオーガニック商品、フェアトレード商品に拘るなどして啓発活動にも注力します。

コミュニティカフェ・プロジェクト
コミュニティカフェ・プロジェクト

学生の声

サービス創造学科 道三 美穂
私は、将来国際協力に携わりたいと思いこのプロジェクトに入りました。コミニュティカフェ・プロジェクトはカフェイベントを通して経営を学びながら、SDGsの達成を意識し、12番目の目標「つくる責任 つかう責任」(エシカル消費)を推進することで世界の自然保護や貧困国をなくす活動も進めています。「学生カフェ」で取り扱う商品は、どこで、誰がどんな思いで作ったものであるか、よく調べて提供し少しでも世界の平和に繋がる消費活動や経営活動を広めます。

サービス創造学科 鈴木もえ
コミュニティカフェ・プロジェクトでは「学生カフェ」の企画から運営まで学生自ら実践し、カフェの経営を学んでいます。企業の方やお店のオーナーから直接、いまのカフェテリアのトレンドなどのお話しやアドバイスを基に新しいサービスを創造しています。また、毎年、NPOフェアトレード・ラベル・ジャパンのご協力を得て、エシカル消費の普及啓発も行っています。みんなが幸せを感じてもらえるサービス創造をこれからも実現します。

教員の声

学生に学んでほしいこと
「三方よし」。商売をするものならば誰しも大切にしなければならない教えです。現在の滋賀県にあたる近江に本店を置く江戸時代から明治時代に日本各地で活躍していた近江商人が大切にしていた考えです。「三方よし」の「三」という数字は「売り手」「買い手」「世間」です。信頼を得るためには売り手と買い手が共に満足し、さらに社会貢献もできるのが良い商売であると考えられていました。自分たちの利益ばかりを考えるのではなく、人のためになることを行っていると自然と信頼を得られ、その信頼は将来大きな利益をもたらします。私たちが生活するこの地球上には、貧困、差別、環境問題、戦争などさまざまな問題や課題があります。それらを解決するSDGs(持続可能な開発目標)を達成し、みんながしあわせに暮らせるようにしましょう。「学生カフェ」の運営を通じ私が学んで欲しいことです。

学生に期待すること
コミュニティカフェ・プロジェクトの実践活動で新しいサービスを創造するチカラを身に付け、卒業後、各方面でプロジェクトを立ち上げ、成果を出せる人材になってくれることを願います。それには私は「信用」と「人脈」が必要だと考えます。その「信用」と「人脈」という「無形の財産」を大きく増やすには特別な方法は無く、地道にご縁を作る努力をし、一つひとつの出会いを大切にするしかありません。自分を売り込み、相手に気に入ってもらうにはどうすればよいか。何にでも興味を持って毎日勉強し、知識や情報を持つ。すると自然と自分のまわりに人が集まります。好奇心旺盛、探求心旺盛、サービス精神旺盛に。がんばりましょう。

担当教員