2021度 審査員推薦賞

地域の学生ボランティアを活用した商店街の活性化の促進

受賞者

横浜市立みなと総合高等学校
長峯光海さん

地元再発見

小机駅から徒歩10分ほどにある「小机城」では、春と秋にイベントが開催されるため、そのイベント時期に合わせて、小机商店街のいろいろな商品を取り寄せ、地元の高校生や大学生が駅前や小机城址民の森で模擬店を出店する。また、小中学生は、小机町のロードマップを制作し、商店街の存在と魅力をPRすることで、小机商店街の存在と魅力をPRする。

地元活性化の方法

  • 再発見[1] 小机城・小机城址民の森
    JR横浜線小机駅から徒歩10分の町中に位置し、「続日本100名城」「神奈川三名城」に登録されている戦国時代の城の跡地。 春には「小机城址まつり」、秋には「竹灯籠まつり」が開催され、それぞれ多くの地元民や観光客が訪れている。
  • 再発見[2] 小机商店街
    小机商店街は40年以上の歴史を持つ商店街であり、昔ながらの店や、地域の温かさを感じる店、職人の技が光る店などが並び、地元の人に愛されている。

小机商店街にはさまざまなお店があるにもかかわらず、小机城のイベントに電車で訪れた観光客は、一番近いルートを通ってイベント会場に行こうとすると、商店街を通らない。そこで、小机城でのイベント開催時に、駅前に模擬店を出したり、イベントのパンフレットやポスターなどに商店街を掲載したりすることで、イベントに来た観光客に商店街の魅力をアピールし、商店街の活性化に繋げる。ボランティアとしては地元の学生を採用することで、保護者の関心を高め、また各学校でのボランティア活動の促進に繋げる。人の温かさが詰まった昔ならではの商店街、町並みに触れつつ、イベントを楽しんでもらうことで地域の活性化を図る。

二次審査映像資料

講評または受賞にあたってのポイント

横浜という大都会の中で、小机城市という地域を再発見した点や、小学生から大学生まで幅広い人材を活用したプランを提案した点が、非常に良い着眼点でした。観光客を呼び込むためには、プランの中で提案されていたロードマップが必要不可欠だと思うので、ぜひ市などと協力して、実際に実現化してみてほしいです。地元再発見コンテストのテーマとして、着目した材料はとてもよかったが、今後、その素材を生かしきるための表現力がより磨かれていくと、より良いプレゼン発表ができるようになると思います。残りの高校生活の中で、さまざまなプレゼンの機会などを通じ、自身の表現力、プレゼン力を高めていってほしいです。

塩尻岡谷の地元活性化作戦~カフェを通して人を呼び込もう~

受賞者

長野県塩尻志学館高等学校
植木滉士さん、岡部裕太さん、青木瑠梨華さん

地元再発見

近年、塩尻・岡谷の住人は、松本市への外出が集中している。そこで、塩尻市、岡谷市の選りすぐりのカフェを載せたパンフレットを塩尻駅と岡谷駅で配ることで、地元離れが進んでいる若者を呼び戻し、地域を活性化させる。

地元活性化の方法

  • 再発見[1] イングカフェ パパンガ
    塩尻市大門で20年以上続くベーカリーパパン家と、姉妹店としてオープンしたing-caféが合併してできたベーカリーカフェ。60種類以上のパンを販売しており、その中でも見た目と味にこだわった多種多様なコッペパンが魅力。また、オーガニック紅茶や地元の珈琲などドリンクにもこだわりが詰まっている。
  • 再発見[2] カフェ・ペルショワール
    エスプレッソコーヒーとお菓子の小さなカフェ。コーヒーは、地元ロースター様にブレンドしていただいた、オリジナルのコーヒー豆をエスプレッソ抽出で提供している。他にも、コーヒーと相性の良いチョコレートを使用したケーキや、季節によって地元産の素材を使用したケーキなどを販売している。
  • 再発見[3] カフェ・ヒルバレー
    中央通り商店街にあるカフェであり、本格コーヒーや世界最高評価の紅茶、スイーツなどを味わえる。こだわりのコーヒーは一杯ずつ丁寧にハンドドリップされて提供され、スイーツはもちもちに焼き上がったパンケーキが人気。夜はお酒も提供しており、世界各国のビールやウイスキーも取りそろえている。

女性はおしゃれなカフェや、美味しいもの、写真映えを求めて他市町村へ行っていると思われる。そのため、地元の塩尻・岡谷にある隠れたおしゃれカフェを掲載したパンフレットを作成して、10~20代の女性をターゲットに駅前で配布する。また、パンフレットには、カフェのインスタグラムアカウントや、駅からのルートを示した地図、周辺の娯楽スポットなどを載せることで、より塩尻・岡谷を楽しんでもらえるように工夫し、地元の活性化に繋げる。

二次審査映像資料

講評または受賞にあたってのポイント

発表の様子から、グループの皆さんでたくさん発表の練習をされた様子が伝わってきました。また、手作りのチラシを作るなど、実際に自分たちの手と足を動かして調査し、プランをまとめ上げていたところも評価のポイントでした。若い女性をターゲットにし、所謂『インスタ映え』するスポットを広めて地元の活性化に繋げるという発想も良く、また、数あるスポットの中でもカフェに絞って着目したところも良かったが、さらにレベルをあげるためには、もう一歩踏み込んだ提案ができると尚良かったと思います。例えば、企業側(主催側)が仕掛けた戦略が、そのあと消費者間で口コミ等によってさらに広まっていくためにはどうしたら良いかなど、横に広がっていくようなビジネスモデルまで考えられると、より面白いプランになると思うので、ぜひ考えてみてほしいです。

2021年度 最優秀賞 2021年度 優秀賞