環境情報科学センター主催、千葉商科大学後援シンポジウム「神宮外苑の歴史的文化的資産の価値を守る-イチョウ並木と100年の森-」
危機に瀕する神宮外苑の現在の状況と、この再開発問題の本質を広く伝え、理解を広めるべくシンポジウムを開催します。
開催概要
開講日時 | 2023年12月17日(日) 16:30~18:30 |
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場所 | 丸の内サテライトキャンパスでの対面およびオンライン(ZOOM)形式 |
対象者 | どなたでも参加できます。※参加無料 |
事前登録 | 参加には事前登録が必要です。 https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN_YsRYmQsnSVCt1_J2tp0lIA ※一般の方はオンラインのみとなります。 |
登壇者 | 原科幸彦(千葉商科大学学長/環境情報科学センター名誉会員/IAIA日本支部代表/東京工業大学名誉教授) 石川幹子 氏(イコモス日本国内委員会理事/東京大学名誉教授) 藤井英二郎 氏(千葉大学名誉教授) Rochelle Kopp 氏(経営コンサルタント/神宮外苑問題の署名活動代表) |
主催 | 環境情報科学センター |
後援 | 千葉商科大学、国際影響評価学会(IAIA)日本支部 |
プログラム
- 趣旨説明:原科幸彦
- 基調講演:石川幹子 氏
- コメント:原科幸彦、藤井英二郎 氏、Rochelle Kopp 氏
- パネル討論:原科幸彦、石川幹子 氏、藤井英二郎 氏、Rochelle Kopp 氏
シンポジウム開催の趣旨
東京および日本の近代史の証人「イチョウ並木と100年の森」
神宮外苑の歴史的文化的資産が喪失の危機に!
神宮外苑再開発に関し、世界遺産など文化財保護にかかわるユネスコの諮問機関イコモスの日本国内委員会は、これまでに度重なる提言、要請を発し、科学的な根拠を示して計画の変更を求めてきました。
本年1月、日本イコモスは評価書には多数の虚偽報告があると指摘しましたが、都の環境影響評価審議会は4月および5月の総会において、事業者が一方的な弁明をしただけです。科学的な議論がないまま、誤りや虚偽はないと結論づけ、アセスの審議を終了としました。これは適切なアセス運用とは言えません。
そこで、本年6月に国際影響評価学会(IAIA)日本支部が、そのアセス運用を適正化するよう、小池知事に対し勧告を発しました。事業は中止し、日本イコモスの専門家を招き公開の場で科学的な議論をするように求めました。しかし、この勧告も知事は黙殺。
そして、9月7日には、国際イコモスのパリ本部から都知事および事業者らに対し、ヘリテージ・アラートが発出されました。これは、極めて高い価値のある文化資産が毀損される危機に際して発出される重大な警告です。ここにおいても、依然として都も事業者もきちんとした対応をしていません。
東京都が事業者に樹木の保全の見直し案を要請したことで、伐採は一時延期になったものの、建築物の影響で衰退するいちょう並木など、根本的な問題は何も変わらず残されたままです。歴史的文化的資産である神宮外苑の樹木が伐採されようとしていることに変わりはありません。
原科幸彦(企画)
千葉商科大学学長
情報科学センター名誉会員
国際影響評価学会(IAIA)日本支部代表
終了