上海立信会計金融学院(夏期)
日本からみた中国と行ってみて分かった中国
国際教養学部 高際友唯
語学研修に行って、一番初めに現地の人の温かさに驚きました。研修に来る前は、「中国って大丈夫?」「危なくない?」と家族や友人が心配していたので、私も少し不安な気持ちもありましたが、実際に来てみて関わった人たちはみんな優しく温かい人たちばかりでした。また、自分の意見や考えがはっきりしている人が多かったように感じました。日本と違い、話す声がはきはきしていてお店や学校など、どの場面でも自分の意見や考えをはっきり示す人をよく見かけました。授業では、積極的に話かけてくれる現地のサポート学生←の影響を受けて、あまり積極的に動けなかった自分も話ができるようになりました。
メディアや普段のニュースで見る中国は危ないイメージが強かったです。スリが多発しているとか、事件が多いとか。自分がメディアを通して考えていた中国の環境があまりに信憑性のないもので、現地に行って実際に確かめてみないと現地の状態はよく分からないということが、今回の研修でよく実感することができました。
現地の物価はとても安くて、タクシーを使う場面も多かったですが、毎回その安さに驚きました。今回の語学研修では電車やバスに乗る機会はありませんでしたが、現地の人に聞いた限りでは、どの交通機関も安くて驚きました。ご飯も一食の値段がとても安く、日本の半分ぐらいの値段で食べることができるのが良いと感じました。買い物をする時も、大抵のものは日本で買うよりも安いものが多かったなと思います。
屋台で買うものはやっぱり注意が必要で、飲み物を買うにしても、食べ物を買うにしても、氷などに気を付けないといけないと現地のサポート学生に教えてもらいました。中国では食べ物や飲み物に気を付けないといけないということは、日本にいる時から考えていたことだったのであまり驚く点ではなかったです。その点では、日本で考えていた中国と現地に行ってみた体験とはあまり差はなかったです。中国といえば辛い食べ物という印象が強かったので、現地の食べ物に慣れることができるかという点が自分の中では一番不安でした。しかし、上海での食事はむしろ辛いもののほうが少なかったと感じました。食べられないと感じたものはほとんど無かったし、特に中国での食べ物に対して抵抗を覚えることもなかったので良かったです。
現地の人は日本人に対してあまり好感を持てないのではないかという不安もありましたは想像していたよりもフレンドリーな人が多く、中国語が伝わらない時も英語やジェスチャーを使って伝えようとしてくれる人が多かったです。お店や学校の人だけではなく、全く関係ない人から声をかけられた時も「日本人なのね」と笑顔で話を続けてくれる人もいて、自分の想像していた部分と違って驚きました。実際に経験しないで判断してはいけないなと感じたし、まだ知ることができていない部分もたくさんあるのだろうと思いました。
現地での授業や生活では、驚くほど英語が流暢な人が多く、突然英語で話しかけてもしっかり英語で答えてくれる人が多くて助かりました。日本ではまだ英語が浸透しておらず、英語をすらすら話せる人は少ないので、誰に話しかけても英語で答えてくれるということがすごいなと思いました。現地のサポート学生の話を聞くと、学校での授業時間も日本と比べて多いそうで、勉強にかけている時間がはっきり違うと感じました。自分ももっと勉強に力を入れなければと背中を押されるきっかけにもなりました。
語学研修から帰ってきて、友人や親戚から「現地の状況はどうだったか」、「危ない目に合うことはなかったか」と聞かれることが多かったです。私も行く前は不安に感じている部分もたくさんありましたが、実際に行ったこともないのに危ないと決めつけている部分もあったと思いました。現地に行ってみて、自分が思っていたよりも良い文化や良い人たちに囲まれて、メディアや周りの話だけを頼りに行ったこともない国についてイメージをつけるのはあまり良くないと実感しましたし、これからも自分がまだ知らない国について実際に行って確かめてみたいという気持ちに変わりました。海外により興味を持つきっかけになりましたし、今までの海外へのイメージも良い意味で変わったと感じます。これからの海外への経験や留学につなげていきたいと思います。