オンラインプログラム(タイ)

チェンマイ大学(夏期)

自由であること

商経学部商学科 定行深雪

はじめに
「SDGs」この言葉は世界的に注目されており、日本語では「持続可能な開発目標」と呼ばれています。この目標は2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴールと169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人として取り残さない」ことを誓っているものです。
また、SDGsは、産業革命以降急激に活発化した人間活動により、経済・社会の基盤である地球の持続可能性が危ぶまれていることに端を発していると言われています。私が、なぜこのチェンマイ大学のSDGsのオンラインプログラムに参加したかというと、自身の英語力を向上させるとともに、多くの研究素材を見つけ、SDGsに関してより理解を深めたいと考えたからです。このプログラムを通して、SDGsのみならず学んだこと、そして自分自身の意識の変化や新たな発見をこのレポートに書きたいと思います。

プログラムを通して学んだことと自身の成長
私がチェンマイ大学のSDGsに関して学ぶオンラインプログラムを通して学んだことは沢山あります。一つは、現在、世界中で問題とされている新型コロナウイルスとSDGsの関係性です。新型コロナウイルスの流行によって、私たちの生活環境や社会経済は影響を受け、大きく変化してしまいました。目標達成の2030年まで残り10年と限られた時間の中で、新型コロナウイルスと戦いながら目標実現に向けた取り組みを行わなければならない現実があり、さらなるSDGsの重要性が世界中で注目されていることを知りました。その中で、どのようなSDGsを活用し、新型コロナウイルスとどのように向き合い、この状況を克服するのかという観点から多くの学びを得ることができました。全ての人に生きる権利があり、誰かの命を選ぶ権利はないという言葉に心強く動かされました。全ての目標を達成することが大切ですが、この新型コロナウイルスに対して最も大切なSDGsは「すべての人に健康と福祉を」という目標だと私は考えました。この目標を達成することによって、その他の目標も同時に達成できると考えました。このプログラムでの学びがなければ、このような気付きや考えができなかったので、自分自身の考え方の変化を実感することができました。
二つ目は、SDGsとソーシャルメディアの関係性について学ぶことが多くありました。現代インターネットの普及によって、主に若者が多くのソーシャルメディアを様々なツールとして利用しています。近年、このソーシャルメディアの問題が多く見受けられており、SDGsの必要性が注目されていることを新たに知りました。SDGsとソーシャルメディアがどのような関係があるのか想像ができませんでした。しかし、学部学科の異なる学生の様々な意見を聞いているうちに、SDGsとソーシャルメディアの関係性について理解することできました。すべての人が安全に利用できるよう、不平等をなくし、平和な社会を作って行くことが大切だと気付かされました。この学びを通して、多くの人の意見を聞くことは非常に大切だと感じました。沢山の意見を聞くことによって、新たな発見ができ、自分自身の成長に繋がることを学びました。人間として一つ成長したことを実感することができました。

オンライン授業ならではの学びと気づき
オンライン授業は離れていても授業に参加できますが、私を含めた他の学生もインターネット環境の問題で、参加が遅れてしまったり、声が途切れてしまったりなど受講に支障が出ていました。先生の声が途中で途切れてしまったこともあり、内容が良く理解出来ない部分がありました。しかし、アンケートを取る際、すぐに作成することが可能な上、すぐに結果も見ることができたり、多くの意見を可視化するために利用された、オンラインホワイトボードもオンライン授業だからこそできることだと思っています。オンラインでだからこそ利用できるツールを活用することによって授業もスムーズで効率よく進められるのではないかと感じました。また、SDGsを学ぶ上でオンライン授業は非常に良いと感じました。理由としては、普通の講義では一人ひとりの意見をしっかりと聞くことができず、意見をすぐに可視化して共有できないということに対して、オンラインでは、一人ひとり意見をしっかりと聞くことができる上、デジタルで多くの意見を可視化し共有することができます。このようなことができることによって、さらにSDGsを明確に理解することができると感じました。

さいごに
チェンマイ大学のSDGsオンラインプログラムを通して、多くの知識を得ることができたとともに、多くの新たな発見をすることができました。しかし、自分自身の反省点もあります。一つは、質問が出来なかったことです。分からなかったことに対して質問することを躊躇してしまいました。質問することによって、自分の答えを見つけられると同時にさらなる発見に繋がると思っているので今回の反省点の一つとして挙げました。
二つ目は、プレゼンの工夫が出来なかったことです。最終日にプログラムを通して学んだことを踏まえ、私達の社会の中で最も大切なSDGsの目標は何かというテーマで、一人ひとりプレゼンを行いました。準備する時間も少なかったため、自分が最も伝えたいことを伝える工夫が出来ませんでした。聞き手の印象に残るようにジェスチャーや問いかけるような工夫をすれば、より良いプレゼンテーションになるのではないかと感じました。このプログラムを通して、SDGsの理解を深めることができ、そして自分自身の成長を少しずつですが実感することができました。反省点はありますが、その反省点を今後は自分なりに改善、克服していきたいです。多くの人の意見を聞く、一つの物事を中心的に考えるのではなく、視野を広げより多くの物事を見る。この力は、どんなことに置いても大切なことだと感じているので、今後、自分が生きるなかでさらに養いたいと思います。また、SDGsの一つひとつの目標が少しでも達成できるよう、自分なりにできることを見つけ、周りの人達も引き入れられるように行動していきたいと強く心から思いました。