ウォッシュバン大学(春期)
海外に行くことの意味について
商経学部経済学科 大鷲茉里
私はアメリカ・ウォッシュバン大学の短期留学を体験することにより、大変有意義な春休みを送ることができました。
私の受け入れ先は大学の学生寮でした。アメリカ人のルームメイトと2人1部屋で3週間過ごしました。ルームメイトは日本のキャラクター大好きで、私が持っていたキャリーケースに貼ったステッカーの日本のキャラクターに興味津々でした。そのおかげで会話のきっかけができ、「私も〇〇が好きで、あなたが持っているステッカーとても可愛いわ! 今度買ったお店を紹介してくれない?」と話しかけてくれました。アメリカについた次の日には、ルームメイトと寮の食堂で朝ご飯を一緒に食べました。その後、一緒に語学研修を合同で行っていた福岡大学の学生と私のルームメイトと大学のジムでスポーツをしました。全員で6人いて2対2のバトミントンを行ったり、バレーをしたり、バスケを試合形式で行いました。さすがアメリカだけあって、大きい体育館のような広さのジムで何種類ものスポーツを体験し、ボルダリングもしました。この体験をきっかけに、ルームメイトと一段と仲を深められました。
それにより、アメリカに行って1週間がたった時には、ルームメイトが私のためにアメリカのお菓子やご飯を買ってきてくれました。理由は「あなたに少しでもこの生活を楽しんでほしいから。」という事でした。私はその言葉を聞いて、なんて人に恵まれているのだろうと、しみじみと感動していました。個人的にルームメイトに貰って一番おいしかったのは「サワーパッチキッズ」というお菓子です。これは、簡単に言うと酸っぱいグミでアメリカでは子供たちに凄く人気のあるお菓子だそうです。学生も好きで食べることが多いと言います。また、食事中や寝る前にお喋りすることで、アメリカの文化やルームメイトの夢・勉強している内容・家族についての話を聞くことができ勉強になりました。大学までの通学は学生寮が大学内にあったおかげで時間がかからず、3階建ての窓から見える外の眺めが素晴らしく毎日楽しんで生活できました。
授業後や休日は、福岡大学の学生10人とアメリカの友達と一緒に買い物や観光、お茶を飲みに出かけて過ごしました。そして、アメリカに来たらピザとハンバーガーは絶対に食べるきだと思いました。アメリカの友達に案内をしてもらい、たくさんピザとハンバーガーを食べました。お腹がはち切れるんじゃないかというくらいの大きさのピザをみんなでシェアしながら、食べました。またペプシやコーラを飲みながら色々な人と会話を楽しむこともできたので、たいへん優雅な時間を楽しめました。
福岡大学の方々16人と一緒にこの研修に参加できたことで、とてもいい出会いに恵まれました。理由は、福岡大学より1週間早く日本に帰国することになった私たちのために、徹夜で起きて見送りに来てくれるほど仲良くなれたからです。さらに、最後の別れの際には涙してお別れを言ってくれたのです。私にとって何よりもその場面がこの研修の中で一番印象深い出来事でした。なぜなら、授業中も授業外のプログラムやフリータイムも常に一緒に過ごしていたからです。最初は、誰かが「一緒にみんなでご飯行きません?」と声をかけてくれて一緒に行動し、気づけば誰かが発信することがなくとも、自然と集まりご飯を食べるようになりました。それは、研修が始まって1週間以内に起こった出来事です。主に、大学の近くのスパニッシュレストラン・ステーキハウス・カフェ・ハンバーガーなど、アメリカでしか食べられないものを食べに行きました。日本では、大人数で食事をすることがなかったので、はじめての経験でしたがとても楽しかったです。日本に帰ってきてから食事を一人で採るようになり、とても恋しくなりました。
アメリカでの滞在期間3週間だけですぐに終わりを迎えたが、それ以上に日々を過ごすことが出来ました。全体として約1カ月間の留学を通して語学力が上がったとは思いません。日常会話はできるようになりましたがこれは英語能力が向上したと言うより、英語で会話することに慣れた結果だと思います。実際、日本に帰ってきてからの数日間は日本語が外国語に聞こえてくることが多々ありました。それよりもアメリカでは自分の考えを英語で伝えられないときが多く、英語能力よりはコミュニケーション能力や対人スキルが向上したと思います。よって短期留学では英語学習も大事だと思いますが異文化交流やコミュニケーションスキルの向上にも目を向けるとより良いものになると思います。私は心の底から今回の研修を受けてよかったと思っています。もし、今回このアメリカの研修に参加しなかったら出会えなかった福岡大学の人たち、とても親切で大切な友だちになったルームメイトやウォッシュバン大学の友達に出合えたのは何かの縁だからです。この縁を大切にし、今後も交流を取っていきます。帰国後すぐに、福岡に旅行に行き福岡大学の人と会う約束をしました。アメリカの友達とも必ず会います。とても幸せな時間でした。