最新情報 2020年度

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国際教養学部の学生有志が、「ロックダウン世代」(※)を対象とした、オンライントークイベントを11月11日(水)に開催し、本学学生、教職員、一般の方々、120名強が参加しました。

本イベントでは、ロックダウン世代が希望を持つにはどうすればいいのか、コロナ時代の生き方、働き方、学び方について、河崎環氏(コラムニスト)、税所篤快氏(社会起業家)、高橋晋平氏(おもちゃ開発者)、古田大輔氏(ジャーナリスト)という多彩な4名のゲストスピーカーを招いて議論しました。イベントの企画運営や事前のアンケートなどの準備は学生が担当し、当日の司会は本学の常見陽平国際教養学部准教授が務めました。

※新型コロナウイルスの影響で、教育や就職の機会、収入を失うなどの不利益を受ける可能性のある若い世代。国際労働機関(ILO)が報告書で使用した言葉。

「いま、自分が学生だったら何に取り組むか」「コロナにより生まれた前向きな変化とは」「就活はどう変わるか?」「ロックダウン世代はかわいそうな世代なのか?」「メディアの偏向報道について」「これからの時代を生き抜くためのポイントとは?」など、多くのテーマについてゲストと学生が白熱したトークを繰り広げました。

国際教養学部イベント
国際教養学部イベント

イベントの最後に4名のゲストの方々からメッセージをいただきました。

河崎環氏「今の若者を全肯定したい。自分が学生時代にこんな生活を送りたいという社会になっているのではないかと思うし、価値観が多様化している今、この社会で生きている若者は幸せなんじゃないかと思う。」

税所篤快氏「自分の学生時代には、クラウドファンディングのような人を応援する仕組みがなかった。こうした仕組みを活用するなど、大人世代として若い人たちを応援していきたい。」

高橋晋平氏「やりたいことを見つけるのは難しいが、弱点、悩み、コンプレックス、欠点に人生のヒントがあると思う。それらを解決していくことでやりたいことを見つける方法もある。悩みを味方につけるといい。」

古田大輔氏「大人が決めた○○世代などに捉われなくてよい。ヘミングウェイの小説に『世界は素晴らしい、戦う価値がある』という好きな一節がある。世の中には嫌な部分もあるけれど、だからこそこの言葉にある通り戦う価値があると思う。」

また、議論に参加していた国際教養学部2年佐々木陽菜さん(越谷南高校出身)もコメントしました。

「一番知りたかった『ロックダウン世代である私たちを一番苦しめているのは誰か』ということについて考えを深めることができました。新型コロナウイルス感染症によって、より価値観の多様化が進んでいると感じました。そんな中で自分たちが多様性を受け入れられないとすれば、私たちを苦しめているのは私自身であると気付けました。」

最後に、司会を務めた常見准教授から「楽しむことをさぼらないこと」「弱みをさらけ出して助けてもらうことが必要」という学生、若者へのメッセージが送られて、イベントが終了しました。

国際教養学部イベント

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