最新情報 2023年度

ニュース

皆さま、今年は多難な年明けとなりました。

元日に発生した、能登半島地震により尊い命を失われた方々に深く哀悼の意を表します。そして、被災された方々に衷心よりお見舞いを申し上げると共に、余震が続き不安な日々を過ごされている被災地域の皆様の安全確保と、一日も早い復興をお祈りします。

海外では、ウクライナの戦争はなかなか終息が見えず、イスラエルによるガザ攻撃も続いています。気候変動問題やエネルギー問題、食糧問題などで世界は揺れ動いており、国家間の対立も深刻です。こういう厳しい現実があります。

しかし、希望もあります。本学の建学の精神は「商業道徳の涵養」ですが、これは他者に配慮することが基本で、SDGsの「誰一人として、取り残さない」という基本理念に通じます。それ故、本学はSDGs推進において全国の大学の先頭を走っています。持続可能な社会づくりに貢献する本学の様々な活動が、色々なメディアで紹介されていますから、ご存知の方も多いでしょう。

例えば、本学は2019年に電力に関して自然エネルギー100%(いわゆる、RE100)を日本の大学で初めて達成しました。そして、自然エネルギー大学リーグを発足させ、日本国内の大学の中に脱炭素化の活動を広げています。日本は自然エネルギー資源が豊富ですから、自然エネルギーによる電力を日本各地で生み出して行けば地域で必要な量は確保できます。次は流通の問題で、千葉商科大学の「商いの力」が生きてきます。商いの力で安価な自然エネルギー電力を流通させ、社会を変えて行きたい。

将来世代のために、そういう政策判断や経営判断のできる人材の育成が重要です。本学は2025年度から新たな学部・学科の体制で、自然エネルギーにとどまらず、不当な労働で生産された商品は扱わないエシカルコマースや、レジリエントな地域づくりなど、持続可能な社会の形成に貢献する多様な人材を育成する大学へと改革します。皆さん、希望の持てる社会を共に築いて行きましょう。

千葉商科大学
学長 原科幸彦