最新情報 2021年度

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千葉ロッテマリーンズの協力を受け、多くの業界をステークホルダーとして巻き込むスポーツビジネスの現状を把握し、新たなビジネス・サービスモデルの開発・発案に挑むことで、コロナ禍におけるさまざまなビジネスとの向き合い方を考え、困難を乗り越えていける人材を育成することを目的とし、「2020年度千葉ロッテマリーンズ特別教育プログラム~コロナに勝利! プロジェクト with 千葉ロッテマリーンズ~」を1月から2月に開催しました。全5学部を対象とし、商経学部、政策情報学部、サービス創造学部、人間社会学部、国際教養学部から約90名の学生が参加しました。

本プログラムでは、千葉ロッテマリーンズBtoB本部法人営業部グループ長の大石賢央氏、元千葉ロッテマリーンズ選手で本学国際教養学部の特命教授である里崎智也氏、スポーツマーケティングラボラトリー代表取締役の荒木重雄氏、本学サービス創造学部スポーツビジネスBB・プロジェクト担当の中村聡宏准教授(プログラム実施時専任講師)が講師を務め、全8回に亘ってスポーツビジネスをテーマとした講義を行いました。講義終了後には、参加学生が学部混合の9チームに分かれ、千葉ロッテマリーンズの方々へ向けて、「サービスを創る側の視点」から、コロナ禍を乗り越えるためのエンターテインメントあふれる新しいサービスの提案を行いました。

各チームからは、女性ファン獲得のためのオリジナルアパレル商品の開発・オンライン販売、ファンと選手のコミュニケーションの機会の提供、認知度の高いマスコットキャラクターと人気菓子のコラボレーション商品開発、サブスクリプションチケットの販売、SNSを通じた試合の実況解説をしながら視聴者同士がチャットで交流できる企画、リゾート施設の利用券をプレゼントする企画など、さまざまなアイデアによるプレゼンテーションがありました。

審査の結果、本学学生が地域社会を巻き込み、千葉ロッテマリーンズの公式戦をプロデュースするマッチデー(これまでに10回実施)を活用して、学生や近隣の方々の新規ファンを開拓する企画を提案したレフトフィールダーチームが優勝、人間社会学部生が開発したブルーベリー果実酢を炭酸水で割ったジュースとサービス創造学部生が本学の学生食堂と一緒に開発したレトルトカレーの特別パッケージ版をZOZOマリンスタジアムで販売する既存の学生開発商品を活用する提案を行った、セカンドベースマンチームが準優勝となりました。

千葉ロッテマリーンズ特別教育プログラム

千葉ロッテマリーンズ関係者の方々からの講評

  • 提案された内容で反映できるものは反映していきたい。これからも一緒に企画を作っていきたい。
  • 千葉ロッテマリーンズのことをよく勉強していただき、また新型コロナウイルス感染症対策を考えた上で、若い学生ならではのアイデアをもらえた。
  • しっかりプレゼンテーションの準備をしたことが分かった。楽しみながら聞いた。企画提案で大切なのは、調査等の事前準備なので、その準備をしっかり行ったチームが受賞したのだと思う。
  • エンターテインメント性のあるプレゼンテーションをした優勝チームが特に印象に残っている。楽しい企画提案をする際に自分たちが楽しみながら伝えることが大切。プレゼン力を十分に発揮できていたいと思う。
  • 学生と社会人とでは出てくるアイデアや考え方に違いがあるが、お互いに刺激を受け合いながら、今後も一緒に取り組んでいきたい。

学生コメント

本プログラムに参加することで、今まで触れることのなかった野球業界のビジネスを学ぶことができました。野球業界の良い部分や課題を知ることができたので、将来の目標である、バスケットボールに関係する仕事に就いた際に、ここで学んだことを応用して生かしていきたいです。自分たちが考えた企画を企業に正しく分かりやすく伝えるために、常に「なぜ?」と自分たちに問いながら企画をつめていったことで、丁寧に企画を深堀することが出来、プレゼンテーションの成功に結びついたと思います。発表会では、他チームの学生が、ゲストスピーカーの方に対して積極的に質問する姿を見て、刺激を受け、楽しく最後までプログラムに全力で取り組めました。

サービス創造学部3年 大竹真由さん(浜松聖星高校出身)

中学校から高校まで部活動で野球部に所属しており、好きな野球というスポーツを通じて、どのように球団がビジネスを展開しているのか知ることができるチャンスだと思い、本プログラムに参加しました。提案内容をまとめるにあたり、選手が移動によって感じる疲労や新規顧客のコストやメリットを試算するのに苦労しました。発表会では、他学部の先輩方のプレゼン力や自分にはないアイデアや観点を学べて勉強になりました。

商経学部経済学科2年 八巻佑成さん(修明高校出身)