11月2日、人間社会学部吉田正人教授のゼミナールを中心とした人間社会学部生が、関西電子株式会社が開発した「ナノファイバー紡糸装置」の技術を応用して量産される「ナノファイバー」を活用した新商品や新サービスのアイデアを"よい仕事おこしプラザ"で発表しました。
本取り組みは、本学と包括的連携協定を結び、同社を支援する城南信用金庫の協力のもと、人間社会学部の「アクティブ・ラーニング」の一環として「若い感性で自由な発想」と「社会に新たな価値をもたらすこと」をテーマに、SDGsにつながる産学連携プロジェクトとして実施されました。
8月5日、学生18名は先だって関西電子株式会社の本社工場を見学し、ナノファイバー素材の特長などを学びました。グループごとにアンケートの実施や取材、素材の研究や議論を重ねて、SDGsにもつながるアイデアを3カ月間かけて練り上げました。
今回、学生から6つの新商品、新サービスの提案を、関西電子株式会社と飲料容器自動回収機販売等の事業を展開するトムラ・ジャパン株式会社、城南信用金庫の関係者へ行いました。関西電子株式会社の進士国広代表取締役社長からは、「短時間の工場見学であったにもかかわらず、各グループとも良く研究してアイデアを練っていた。提案の中からコラボレーション商品を世に出せたらと思っている。」とのコメントをいただきました。
【発表タイトル】
- 100年後の将来を考える~ナノファイバーにおける地域活性化構想~
- ナノファイバーを用いた栽培ポット
- 介護面で使用するナノファイバー敷パット
- 二酸化炭素吸着物質を使用したCO2吸着フィルター
- 生理用ショーツへのナノファイバー活用にかかるご提案
- 親水性・撥水性のナノファイバーを用いた災害用使い捨て寝袋
私たちは生理用ショーツへの活用を提案しました。初対面の方に生理についてのアンケートをお願いすることは苦戦しましたが、最終的に80名ほどの方の協力を得ることができました。プレゼン後に価格についての質問があり、価格を決めていなかったので回答ができませんでした。より具体的な提案をするには、商品のアイデアを示すだけではなく、実際にかかるコストや販売価格など詳細な数字も提示することで、説得力が増すということも学びました。この気づきを今後に生かしていきたいと思います。
人間社会学部2年 土屋沙友美(野田中央高校出身)