最新情報 2022年度

ニュース

12月2日~23日の毎週金曜日、“都市と農山村の共生から考える持続可能な社会”を研究テーマとしている人間社会学部小口広太准教授のゼミナール生が、本学の学生ベンチャー食堂2店舗と協働し、規格外のバランゴンバナナを使ったケーキとスムージーを販売します。

商品に使用するバランゴンバナナは、フィリピンで化学合成農薬や化学肥料に頼らず、自然環境に負担をかけずに栽培されたものです。収穫後も安全性に配慮し、防カビ剤や防腐剤は使用せずに出荷されています。「作る人=フィリピンの農家」と「食べる人=日本の消費者」が直接交流し、信頼関係を築いてきた「民衆交易」のバナナであり、このバナナを食べることが、農家の持続的な生産と自立につながっています。その半面、日本に輸入されたバランゴンバナナの約7~8%が規格外として分別され「フードロス」の状況が生まれています。

今夏、この規格外品に分別されるバナナを少しでも減らし活用しようとする「ぽこぽこバナナプロジェクト」の活動を知った学生は、同プロジェクトを運営するNPO 法人APLAの事務所訪問や、オンラインでの定例ミーティングなどのプロジェクト活動等に参加。まずは学内でバナナの活用と認知向上ができないかと、学生ベンチャー食堂の経営者に相談しました。学生たちのフードロスを削減したいという気持ちが一致し、8月21日のオープンキャンパスの際に、バナナを使用したカレーの提供を行いました。
その後、気軽に手にしてもらえる商品にしたいと、学生ベンチャー食堂「彩食菜」はバナナケーキを、「新天地」はバナナスムージーをそれぞれ開発しました。また、ロスを最小限にするために、バナナを冷凍保存するなどの工夫をしました。

バランゴンバナナ
バランゴンバナナ

学生コメント

学生ベンチャー食堂やたくさんの方の理解と協力のおかげで実施することができました。この企画は購入者にバランゴンバナナの背景を伝えることを目的に、メンバーが正しく理解し説明できることを重視して取り組みました。学生・教職員の方にどのくらい興味をもってもらえるか心配でしたが、多くの方が購入してくれ、規格外バナナの背景に興味を抱き、質問もしてくれました。今後も、もっと学内外でSDGs貢献に携わる企画をしていきたいと思います。

人間社会学部3年 横田千乃(敬愛学園高校出身)