最新情報 2022年度

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本学は2021年3月に「ダイバーシティ推進宣言」を発表し、学内外で多様性への理解を促すためのさまざまな取り組みを行っています。2022年11月21日~25日には2回目となる「ダイバーシティウィーク」を実施しました。

11月21日は、NPO法人ピープルデザイン研究所の田中真宏氏をお招きし、障がいをテーマとしたシンポジウム「ともに暮らす地域について語る、拓く」を、対面とオンラインのハイブリット形式で開催しました。田中氏のゲストスピーチなどののち、人間社会学部3年の小西俊太郎さんと1年の北嶋寛太さんが、自身が参加するCUC100ワイン・プロジェクトと就労支援工房「ふわふわベーカリー」による地域協働活動について発表しました。

本学のCUCワイン・プロジェクトは、障がいのある人々が働く「ふわふわベーカリー」とともに国府台はちみつを使用したパンと焼き菓子を開発し、「いちかわごちそうマルシェ」で販売しました。活動のコンセプトは「私たちの想いや行動は、人と人の絆を作り、どんな人も夢を持って生きていける」。障がいの有無に関わらず、一人ひとりが能力を発揮して商品づくりと販売を行い、マルシェでは用意した約200個の商品が完売しました。

発表者の北嶋寛太さんは、活動を通して障がいのとらえ方が変わったといい、「私たちは誰もがさまざまなマイノリティを抱えている。障がいと一括りにせず、一人ひとりの個性を見ることが大切」と、協働から得た学びを共有しました。発表の最後には、ふわふわベーカリーのメンバーから手紙が読まれました。
「学生との壁をまったく感じなかったのがうれしかった。必要とされることは安心感と活力につながった」というメッセージに、会場では大きくうなずく様子が見られました。

その後の座談会で、田中氏とプロジェクトメンバー、シンポジウムに参加した学生や教職員、ふわふわベーカリーと市川市社会福祉協議会などの関係者で座談会が行われ、「障がいとは何か」「共生社会のあり方」などについて次のような意見がありました。

  • 障がいのある人の自立には居場所を増やすことが大切。今回のような活動は家と事業所以外で拠り所になる
  • 障がいは特別なものではなく、隣にあるもの
  • 目の前に断崖絶壁があれば、健常者も障がい者も乗り越えられない。障がいは人側ではなく、社会側にあるという考えで、社会を変えるアクションを起こしていきたい
ダイバーシティシンポジウム
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