最新情報 2022年度

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サービス創造学部の学生9名が参加した「大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2022)」は、"大学生の「友人関係構築プロセス」に関する意識調査"の結果について、12月14日にプレス発表を開催しました。
「大学生意識調査プロジェクト」は、学生たちが広告やマーケティング・リサーチを実践的に学ぶことを目的に行われており、主催の公益社団法人東京広告協会の指導、サポートのもと、広告・マーケティングゼミで学ぶ大学生の有志が参加しています。1995年から続く歴史あるプロジェクトで、発足当時から調査の企画・実施・分析など、一連の作業を学生が行っています。

2022年度のプロジェクトは4月に、本学および青山学院大学、江戸川大学、駒澤大学、専修大学から集まった学生35名で結成。本学から参加した9名は、サービス創造学部松本大吾教授のゼミナールでマーケティング・コミュニケーションを研究しています。

今回の調査テーマは「コロナ禍大学生の友人関係構築プロセス」。参加学生らは新型コロナウイルスの感染拡大下で大学に入学し、オンライン環境で新たなコミュニティを築かざるを得ない状況に置かれました。コロナ禍の学生ならではの友人関係構築法の実態と意識はどのようなものなのか、1,379人を対象にアンケート調査し、多様な視点から調査・分析しました。

調査では、「コロナ禍に入学した大学生の友達づくりは『緻密に戦略立てられたマーケティングコミュニケーション』と言えることが分かった。リアルで会う機会の減少、オンラインでのコミュニケーションが当たり前となったことで、友人関係構築のプロセスに変化が表れ、オフラインで会う前にオンライン上で相手の人物像を把握する「アカウント認知」、自分との共通点を探る「情報収集」、相手に興味をもってもらうための「自己演出」が重要となった。自分に興味をもってくれる友達候補を見定めるために"ターゲティング"を行い、その上で相手に似合う自分自身のイメージを構築するための"ポジショニング"を行う。ターゲティングした相手に対してはインサイトを探り、1to1コミュニケーションによって関係性を深めていく様子はまさしくマーケティングコミュニケーションと言える」と報告がされました。

【参加学生】
サービス創造学部3年

阿部愛理(新潟中央高校出身)
大野大輝(取手第一高校出身)
甲斐綾香(佐渡中等教育学校出身)
北見優衣(印旛明誠高校出身)

富樫実乃里(新発田商業高校出身)
増田花鈴(流山おおたかの森高校出身)
三橋君斗(クラーク記念国際高校出身)
矢部ひより(千葉女子高校出身)
山本七星(盛岡第二高校出身)

大学生意識調査プロジェクト
大学生意識調査プロジェクト

学生コメント

大学生意識調査プロジェクトでは、「考える」ことに重点が置かれ、事象に対して論理的な主張を出すための追求を重ねます。1つのロジックが生まれる度に「考える事って面白い」と思えるようになりました。「言ったこと、書いたことが考えたことの全て」とアドバイザーの方がよく仰っていたことが理解できました。追求した自分の考えを述べる機会を多くもてたことはかなり自信につながりました。

阿部愛理

先輩方からの「迷っているなら参加したほうが良い」という後押しと、自分を成長させたいという気持ちから参加を決めました。はじめはなかなか自分の考えを発言できませんでしたが、アドバイザーの方々の言葉や他大生の取り組みに刺激を受け、躊躇せずに発言できるようになりました。ロジカルシンキングやロジックチャートを立てることなどに苦労しましたが、自分の成長につなげることができたと思います。

富樫実乃里

広告業界に就職したいため、経験を積むこと、他大生の姿勢や考え方などを学ぶことを目的に参加しました。テーマ決めから調査集計、プレゼンまでの全てを社会人レベルのクオリティにすることを目標にしました。得られるものは多く、なにより考える楽しさを知りました。この経験を生かし社会で新しい発見や驚きをもたらせるようになりたいと思います。

三橋君斗

2年間コロナウイルス感染拡大の影響で満足に活動できなかったという気持ちが強く、少しでも成長できたらと思い参加しました。人に意見を伝えることに苦手意識がありましたが、誠実に意見を返してくれるメンバーのおかげで日々の話し合いが本当に楽しかったです。活動を終えて確実に成長したと思える部分がたくさんあります。自分に自信がない方にこそ、一歩踏み出して挑戦してほしいプロジェクトです。

山本七星