最新情報 2023年度

ニュース

学生団体SONE(以下、SONE)が、夏は涼しく冬は暖かい省エネで快適な教室を作るために、教室の二重窓化と壁面に断熱材を設置するワークショップ『InSONEtion(インソネーション)~快適な教室へ DIY~』を8月30日、31日に開催しました。

昨年、SONEからの提案で教室に断熱改修を施すワークショップを行い、冬季に効果測定を行ったところ、断熱施工教室では、隣の未施工教室の壁面温度よりも、5.3度の上昇が確認できました。

SONEは昨年の断熱ワークショップから「住宅の断熱化は省エネ効果だけではなく、快適さが得られ、ヒートショック予防効果も大きい。日本の建造物における断熱水準はとても低いので、断熱ワークショップの重要性を感じた」といいます。断熱ワークショップの知見を広めるため、瑞穂祭や地域の親子向けイベントでの断熱施工教室の見学会、学外イベントでの講演を行ってきました。

今年度のワークショップには、他大生含めて16名の学生が参加。本学卒業生が経営する株式会社畔蒜工務店の協力と指導のもと、3つのグループで作業を分担しながら4号館414教室を断熱改修しました。具体的な改修作業内容は、鉄筋コンクリート壁面への断熱材設置および板張での仕上げ、内窓の作成および設置、廊下と教室間の仕切り開口部への簡易的な内窓設置、出入口扉へのモヘアテープによる隙間対策です。学生たちはプロによる丁寧な指導のもと、見た目にもぬくもりあふれる温かい印象の教室に改修することができました。
また今回は、断熱材を施工した壁の一部を外せるように工夫。見学者が断熱材の厚みと質感を確認できたり、施工前後の壁の温度差を体感できるようにしました。

10月9日、SONEは教室の断熱改修を実施た学生として原科学長と「朝日地球会議2023」に登壇し発表を行う予定です。

InSONEtion
InSONEtion