最新情報 2019年度

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寺野隆雄基盤教育機構教授が、2019年度日本シミュレーション&ゲーミング学会(JASAG)優秀賞を受賞しました。
この賞は教育、研究又は実務において、極めて有用性の高いシミュレーション&ゲーミングを設計・制作するか、もしくは、シミュレーション&ゲーミングに関する優れた著作を刊行した者に授与されるものです。
寺野教授はコンピュータを利用したビジネスゲームの研究に1990年代から取り組んでおり、ビジネスゲームの開発プロセスを改善する手法や、組織行動をシミュレーションするエージェントモデルの動作を系統的に分析する手法を提案するなど、長年のシミュレーション&ゲーミングに関する一連の研究への貢献が評価されました。

受賞コメント

寺野隆雄基盤教育機構教授

私が、初めてビジネスゲームに関する研究を発表したのは、筑波大学当時、1999年にアメリカで開催されたABSELという国際学会でした。それ以後、東京工業大学へ異動し、修士課程学生ならびに社会人博士学生の研究を中心に、シミュレーション&ゲーミング学会の全国大会に十数件、学会論文誌に7編の論文を発表してきました。
これらの研究は以下の4つに大別されます。(1)ビジネスゲームのコンピュータ支援、(2)ケースメソッドとゲーミングの融合、(3)ゲーミングへのエージェント手法の導入、(4)ゲーミングの学習効果の客観的な評価方法。
このような研究は、本学でも導入が予定されている経験学習の実践にも有用であると信じています。