在学生・保護者の方へ

政府は4月7日に新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言を発令しましたが、その直後、千葉商科大学の対応についてWebサイト上でお知らせしました。その後、政府は4月16日に緊急事態宣言の対象を全国に拡大し、新たな段階に入りました。そこで、改めて本学の対応についてご説明いたします。

本学は学生諸君の安全のため、新型コロナウイルスの感染防止に最善の努力を続けております。感染拡大防止のため、2月末からキャンパスへの入構禁止措置を取り、学内行事も順次、必要最小限なものとしてきました。授業開始は5月の連休明けに繰り下げ、開始後の授業は全てオンラインによる遠隔授業といたします。

このため、学生諸君には多大な不便をかけ、保護者の皆様にもご心配をおかけしておりますが、これらの措置は、学生及び教職員の健康と命を守るためであり、大学教育の質を確保し、また、研究活動をできるだけ継続するためのものです。

具体的には以下の措置を取ります。

1. 春学期の授業は全て、オンラインによる遠隔授業とします。
2. 授業開始日は、学部は5月11日、大学院は5月9日とします。
3. キャンパスへの入構禁止は8月半ばまで継続します。

これにより、学生諸君は、自宅等において安全に授業を受けることができます。授業期間は後ろにシフトしますが、13回の授業は予定通りに行い、全て時間割通りの運用を行いますので授業時間は確保され、教育の中身もシラバスに記載のものを提供できます。対面での授業に比べ難しい点もありますが、教職員一同、できるだけ、この制約条件の中でも学生諸君の勉学の希望に応えるべく努めて参ります。

本学は加藤寛元学長の時代に、情報化社会の進展を見据え、2000年に政策情報学部を設置し教育研究の情報化を推進して参りました。島田晴雄前学長の時代にはさらに3つの学部を加え、今では5学部からなる社会科学系の総合大学となり、昨年度からは全学部の学生を横断的に教育する基盤教育機構も設置しました。さらに、今年度の新入生からはパソコンを必携化し、情報化時代に対応しています。

このように教育の質を高めるため、不断の努力を続けた結果、オンラインによる遠隔授業の導入も可能になりました。遠隔授業だけでは大学教育は成り立ちませんが、この春学期、できるだけ学生が、学生相互や教員とコミュニケーションが取れるよう、教職員一同、最善の努力を続けて参ります。

以上、保護者の皆様には、本学の新型コロナウイルス感染防止対策の考え方と、本学の教育方針及び取り組みをご理解頂き、今後ともご支援、ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

なお、オンラインによる遠隔授業の実施のためにはインターネットとの接続が必要です。学生には接続のための費用が発生しますが、本学ではそのための経済的支援を行います。これまでにご父母や卒業生、企業等から頂戴したご寄付から、全学生に対し、まず一律1万円支給することを決定しました。詳細はCUCPORTALや本学Webサイトで別途お知らせいたします。

さらに、政府の緊急事態宣言により、経済的な問題で修学が困難になる学生もいると思います。本学はそのような学生に対し、これまで様々な支援制度を設けて参りました。支援が必要な方は、どうぞ、気軽に大学窓口までご相談ください。

千葉商科大学
学長 原科 幸彦