最新情報 2021年度

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地域政策研究会所属の学生が社会課題の一つであるポイ捨てをテーマにしたゲームを制作しました。

地域政策研究会は公務員試験を目指す学部生の学習・交流の場です。試験科目の学習だけではなく、公務員との交流やめざす職務について調査・発表することで行政機関や公務員についての理解を深めています。また、ゲーミフィケーションを導入し、ゲームを通じて地域問題や自治体の財政問題などを身近に感じ、地域活性化への具体的施策について考えています。

学生は特別講義「シリアスゲームデザイン」を履修して学んだ知識と既製品のボードゲームで得た知識を元に、ポイ捨てによって発生する二次被害、三次被害をシミュレーションできるボードゲームを制作しました。ゲームの構造を検討し、試行錯誤しながらゲームルールを考えました。

ゲーム制作を通じて、課題解決には問題の発生要因のうち重視すべきものが何かを調査し掘り下げて考え、さまざまな要因群をボード上でシミュレーションすることで、問題発生のプロセスを発見することができるということと、多くの方に社会問題を啓発できることを学びました。

このゲームは第2回全日本ゲーミフィケーションコンペティション(慶應義塾大学 社会&ビジネスゲームラボ、社会&ビジネスゲーム協会共催)で新人賞を受賞しました。

ゲームを制作
ゲームを制作

学生コメント

街や川でポイ捨てされたプラスチックゴミが海まで流れ着くことにより発生する、マイクロプラスチックの海洋汚染が深刻な環境問題なっています。そのため、軽い気持ちでポイ捨てすることで起こる二次被害、三次被害を知ってもらうことを目的にボードゲームを制作しました。
ゲームを制作する上で二次被害に関連する三次被害の発生確率をサイコロを使って表現したり、被害の発生地域が実際のシミュレーションに近くなるように工夫しました。また、100枚近くあるカードのステータスの強さのバランスを考えるのに苦労しましたが、先生からアドバイスをいただきながら調整しました。
将来は公務員として地域の方にゲームを活用した災害シミュレーションを実施したり、社会問題について考えるきっかけを提供できるようになりたいと考えています。

政策情報学部3年 川津大輝さん(印旛明誠高校出身)