最新情報 2022年度

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流通・ロジスティクス研究を行うサービス創造学部大下剛専任講師のゼミナール生が、経営から生じる繁忙期と閑散期の差を解消するための戦略の提案を行いました。
岐阜県で和栗の生産・加工・販売を行う株式会社恵那川上屋は、秋に旬を迎える和栗を加工した商品を主軸としているため、閑散期向けの新商品の開発やブランドの価値向上が課題となっています。今回、大下ゼミナールの3年生14名と京都先端科学大学経済経営学部の神田正樹准教授(専門:マーケティング、消費者行動)のゼミナールの3年生12名は、混合で5チームを編成し、約2カ月かけて施策を考えました。

10月27日に行れた中間報告会では、各チームがプレゼンテーションを実施した後、同社より講評を受けました。提案内容に対しての指摘や要望に対し、さらに市場調査などを重ね、内容をブラッシュアップさせました。

11月17日の最終報告会では、有効利用されることなく廃棄されている渋皮のポリフェノールに着目した化粧品や季節に関係なく販売できる食品、春から夏に収穫時期を迎えるはちみつとのコラボ商品、工場見学ツアーの実施やキッチンカーでの販売など学生ならではのアイデアで、モノの価値・知名度・売上を向上させる提案を行いました。

同社の鎌田真悟代表取締役からは、「大学で流通やマーケティングを学んでいる学生の提案は新鮮で、普段、どうしても生産性を重視してしまう私たちでは発想できないような柔軟なアイデアに感心しました。実現の可能性がある提案もあったので、今後検討していきたい。」との講評をいただきました。

大下剛ゼミナール
大下剛ゼミナール

学生コメント

他大生とオンライン上での話合いや資料作成は、難しいこともありましたが、1つの問題に対して意見を出し合い、その中から解決策を厳選し、全員で考えるという過程を経験できたことは学ぶことも多く、自分自身の成長に繋がったと思います。施策を考える際、社会で起きている問題も同時に解決できるような付加価値を考えました。今後も今回のプロジェクトで培った力を駆使して、多角的視点から課題を解決するための打開案を考え、新たなサービス創造に取り組みたいと思います。

サービス創造学部3年 小林敬太(千葉工業高校出身)