最新情報 2022年度

ニュース

12月1日、2日に全国の高校生を対象とした「第8回全国高校生 環境スピーチコンテスト」本選を開催しました。
このコンテストは今後の日本社会を担う高校生が、地球温暖化対策やエネルギー問題などの重要な社会課題について、どのようにしたら持続可能な社会を築いていけるのか、自分自身の考えを発表する場として開催したもので、環境に関心のある高校生を対象に「自然エネルギーと私たちの未来」、「SDGsのために、今、私たちができること」という2つのテーマで原稿を募集しました。

応募期間中(2022年7月11日~8月31日)に75件の応募があり、厳正なる審査の結果、選ばれた11名が本選に出場しました。
本選ではスピーチ動画および質疑応答(オンライン)により内容の独創性、構成力、論理性、根拠、表現力、質問回答力を総合的に審査し、千葉商科大学賞(最優秀賞)1名、優秀賞2名、特別賞1名を決定しました。
また、高校での教育の一環としてこのコンテストに意欲的に取り組んでいただいた功績を称え、1校に学校賞が贈られました。

第8回全国高校生環境スピーチコンテスト

第8回全国高校生環境スピーチコンテスト受賞者一覧

千葉商科大学賞(最優秀賞)

  • 「2,400㎞のネットワーク」佐々木昌虎さん(名久井農業高校/青森県)

優秀賞

  • 「カワシンジュガイの保全から学んだもの」大山弘貴さん(馬頭高校/栃木県)
  • 「昆虫食が世界を救う~JKとざざ虫の挑戦~」伊藤颯香さん(長野県上伊那農業高校/長野県)

特別賞

  • 「自然の先生~ニホンミツバチが教えてくれたこと~」飯塚咲絵さん(長野県上伊那農業高校/長野県)

学校賞

  • 浜松開誠館高校(静岡県)

入賞

  • 「おかわりできる地域環境づくりへ」田村勇翔さん(士幌高校/北海道)
  • 「フェリーの上から見えた未来」國嶋元乃さん(九州文化学園高校/長崎県)
  • 「多自然川作りについて考える」齋藤心聖さん(馬頭高校/栃木県)
  • 「とちぎの未来のために」佐川聖葵さん(小山北桜高校/栃木県)
  • 「100人のたった「1」のアクション」石丸玲衣子さん(高知国際高校/高知県)
  • 「食事の選択」能瀬颯菜さん(市立札幌開成中等教育学校/北海道)
  • 「歴史を知り、実践する私のSDGs」岡部美希さん(文化学園大学杉並高校/東京都)

本選出場スピーチ動画

千葉商科大学賞受賞者コメント

高校での約2年間、日本伝統の土壌固化技術である「三和土(たたき)」を用いた土壌流出防止の研究を続けてきました。高校生最後の年に、これまでの研究成果を環境スピーチコンテストで認めていただきとてもうれしく思います。私たちの研究はいろいろな方に支えられて続けることができたので、今回のように研究成果を公表していくことで、さらに活動の幅を広げていきたいと考えています。

審査委員長 講評

佐々木さんは「ストックホルム青少年水大賞」でグランプリを受賞した環境研究班の先輩たちが取り組んできた活動を引き継ぎ、石垣島の土壌流出被害を日本の伝統的技術である「三和土」を用いて食い止める活動について発表しました。佐々木さんの「三和土を用いて環境を守りたい」という情熱が現地の方の心を動かし、活動の協力を仰ぐことができたと思います。郷土を愛する心と仲間づくりを大切にし、環境保全をするために日本の伝統技術を生かしていくという試みに感銘を受けました。

千葉商科大学賞受賞スピーチ動画

結果発表会の様子