最新情報 2022年度

ニュース

4月6日(火)に入学式を行い、4月9日(金)~4月11日(日)まで、国際教養学部1年生55名が鹿児島県奄美大島でフィールドワークを実施しました。

研修実施前には事前講義を通じて、奄美大島の基礎知識や現地の方にインタビューをする際のマナーや心構えを受講しました。また、研修時に利用した成田空港から奄美大島行きの飛行機、Peach Aviation株式会社事業戦略室の木下栄一氏よりLCCの経営や地域創生に関する取り組みについての講演を聴講しました。学生の中には、飛行機に初めて乗るといった声や将来航空業界を目指している学生もおり、多くの質問が出ていました。その他にも現地での研究に関するグループディスカッションや奄美大島にまつわるクイズ等を取り入れ、入学直後でも学生同士コミュニケーションを取り、仲を深めていました。

初日は、奄美パークの見学、パーク園長より奄美大島の概要や歴史についての講演聴講、島唄・八月踊り鑑賞などを行いました。 2日目は奄美大島各所で文化、産業、自然について理解を深めました。伝統工芸品として有名な大島紬の染色体験では泥染め体験を行い、一人ひとり異なる模様の、「オンリーワン」のハンカチが完成しました。マングローブ原生林ではカヌーに乗り河を下り、汽水域に自生するマングローブの観察を行いました。

さらに海洋展示館では、奄美群島国立公園管理事務所(奄美野生生物保護センター)の阿部慎太郎氏に、奄美の自然環境の現状や課題についてご講演いただきました。学生たちからはさまざまな訪問箇所にてインタビューを積極的に行い、研修前に立てた仮説との比較や検証を行いチームと協力し、研究に取り組んでいました。

最終日は、奄美きょらうみ工房と浜千鳥館にて、黒糖搾り、黒糖焼酎製造工程の見学を行いました。奄美の歴史に欠かすことのできないサトウキビについて、事前講義で学んだことを実際に現地で確認・体感する貴重な機会となりました。 学生たちは、奄美大島の自然に育まれた歴史や文化に触れ、日本とは何かを考察するアクティブ・ラーニングとなりました。

フィールドワーク実施後は現地でのインタビューシート結果をもとにまとめを行い、チームごとに研究内容の発表をしました。

※国際教養学部が作成した新型コロナウイルス感染症予防対策に同意し、誓約書並びに参加意思表示アンケートに回答した学生のみ参加しました。なお、参加予定者は出発2週間前より毎日検温を行い、体調に問題がないことを確認した上で参加。フィールドワーク期間中は、マスク着用やソーシャルディスタンス等の感染症予防を行いました。

国際教養学部イベント
国際教養学部イベント
国際教養学部イベント
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学生コメント

フィールドワークを通じて、私が住んでいる「日本」という国に対しての見方そのものが変化したと感じています。自然、文化など自分の知っている「日本」とは違うさらに深い日本を学ぶことができました。 私たちのインタビューのテーマは「奄美の食生活」で、内容は離島で環境の全く異なる奄美大島での食生活の違いや類似点を調査しました。奄美の郷土料理についてや、外食の頻度など現地ならではの回答をいただくことができました。

国際教養学部1年 国分聖也(磯辺高校出身)

私たちが今考えるべきSDGsの話でもあるように、人と自然を調和する生き方が奄美大島にはありました。マングローブの中をカヌーで進んだり、奄美の伝統文化や歴史、世界自然遺産登録に尽力されている話を聞いて奄美大島特有の自然環境は島の方に愛され、守られているからこそより輝いてみえるのだと実感しました。また、奄美大島の伝統工芸、「泥染め」に深い関心を持ちました。染料で色を着けていくだけではなく、自ら田んぼに入り、泥をまぶして染めるのはとても斬新で自分の手で奄美の自然を閉じ込めた工芸品を作っているような気持ちでした。奄美大島特有の自然と人が調和して作られた美しい文化だと感じました。

国際教養学部1年 小出詩織(市立松戸高校出身)