最新情報 2024年度

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2024年12月14日、人間社会学部「よろず隊」の活動が、「第3回樋口恵子賞」を受賞しました。樋口恵子賞は、NPO法人高齢社会をよくする女性の会が、名誉理事長である樋口恵子氏を冠した賞で、誰もが幸福な超高齢社会の創造と、次世代の輝く未来を目指して活動する個人または団体を応援する目的で創設されました。今年度は107件の応募から4団体が受賞しました。

「よろず隊」は大学周辺の真間・国府台地域在住の方々からの依頼に基づき、学生が授業の空いている時間帯を活用して生活支援サービスを提供している「有償ボランティア」活動です。2018年に人間社会学部のアクティブ・ラーニングとして発足し、現在1~4年生20名が活動しています。地域の方と共助し、生活支援サービス事業として継続していく中で、組織マネジメントについて学ぶ場にもなっています。

近隣の高齢世帯からは、「代わりに買い物してほしい」「庭の草取りをしてほしい」「情報端末の使い方を教えてほしい」などの依頼があります。特にここ数年は、SNSアプリの使い方や病院予約アプリの操作など、スマートフォンに関する依頼が増加。依頼内容により、15分300円などと謝礼金の金額基準を設定し、学生が日時を調整して対応しています。

今回の受賞では、「高齢者による高齢者のための活動が多い中で、若い学生による自主的な活動であること、大学のサポートもあり今後の継続性も期待できること」が評価されました。

よろず隊
よろず隊

学生コメント

受賞にとても驚いています。私は祖父母の手伝いをすることが多く、他の高齢者の方の役にも立ちたいという思いで活動してきました。当初は、電話対応やご自宅に伺うことに緊張しましたが、多くの方と接することでコミュニケーション能力が培われたと思います。最近はスマートフォンに関する依頼が多く、LINEの友だち追加方法、写真の送り方などのお手伝いをしています。今後は、よろず隊主催のスマホ教室を企画したり、ニーズに合わせた活動を増やしたいです。

人間社会学部4年 中山理恵さん(野田中央高校出身)

高齢者福祉に関心があったのと、「有償ボランティア」という運営方法に興味をもって活動に参加しました。長期不在中の庭の水やりを頼まれた際に、認識不足から方法を誤ってしまったことがあり、依頼内容を丁寧に確認することの大切さを学びました。結果、依頼者の方と一緒に花の開花を喜べたことが嬉しかったです。将来は介護職を希望しているので、依頼者の方々との交流で学んだことやリーダーとして培ったマネジメント能力を生かしていきたいと思います。

人間社会学部3年 大内琉加さん(安積黎明高校出身)