地下水膜ろ過システム

本学では、2009年6月10日より地下水を膜ろ過処理することにより、「飲料水」基準の水を作り出すシステムを導入しています。

このシステムは、(株)ウェルシィにより開発され、資源の有効活用、温室効果ガスの低減、災害時の給水ラインの確保において注目されており、多くの病院・大学で導入されています。

2元給水システム
災害対策水ライフライン設備

本学の敷地内に地下136mの井戸を掘削して、地下水を高度な水処理(膜ろ過システム)を実施することで、地下水と上水道を混合した2元給水システムとなり、多くのメリットが生まれます。

  1. 安全なおいしい水を保証=地下水膜ろ過システムでは、原則として1~3層以上の不透水層を掘り下げた深井戸から揚水するため、良質な地下水を確保できます。
  2. 膜ろ過+監視装置付きの安全なシステム=高度な膜ろ過処理により、万一、細菌類が侵入した場合でも、除去することができます。さらに、24時間365日、水質を監視する安全装置が付いているため、異常が発生しても、システムを自動停止して水道水に切り替わり安全が確保されます。
  3. 例年深刻化する夏場の渇水対策や過去の震災では、井戸は地震の影響を受けにくいことが実証されており、地下水膜ろ過システムは非常時の水ライフラインの確保として期待できます。

また、災害で電力供給がとぎれ、停電した場合でも、本学施設内の自家発電装置の電力で十分、地下水をくみ上げ、ろ過できます。

本学は、2003(平成15)年に千葉県内の大学としてはじめてISO14001を取得して以来、これまで最先端のエコキャンバス活動を推進しています。また2008(平成20)年には市川市との包括協定を締結し、災害分野での密接な連携協力を進めていることからも、このシステム導入は社会に貢献するものと考えています。

地下水膜ろ過システム