最新情報 2018年度下期

ニュース

11月10日(土)、本学にて自治体経営シミュレーションゲーム「SIMもばら2030」(※)を開催しました。

本ゲームのテーマは「対話を通じたまちづくり」で、公務員をめざす政策情報学部地域政策コースの学生が実際に地域政策について考える目的で実施しました。政策情報学部の学生約30名、シビックテックもばら(茂原市認定市民活動団体)から9名、本学教員4名が参加しました。

4時間以上にわたって行われたゲームでは、真剣な議論に加えて笑顔や拍手が絶えない充実した時間となりました。今回のアクティブ・ラーニングを通じて、地域政策コースの科目である「地域政策論」の講義だけでなく、よりよいまちづくりについて具体的に考える体験となりました。

※シビックテックもばらが開発した「SIMもばら2030」は、架空の市である藻の原市という自治体で行政実務や予算折衝の疑似体験をするゲームです。参加者は「都市建設部長」「健康福祉部長」などの役職と予算を与えられ、どんな事業をどれくらいの予算で実施すると、よりよいまちづくりができるかを市議会議員役のファシリテーターの査定を受けつつチーム内で話し合って進めていきます。

SIMもばら2030
SIMもばら2030

学生の声

鶴岡さん

企画総務部長を担当し、チーム内ではリーダーを務めましたが、どの事業を採択すべきか意見をまとめるのが大変でした。反対意見を持っている人には、各事業を実施した場合のメリット、デメリットを伝えて納得してもらうよう努力しました。自身の在住地域であり、大学がある市川市の行政の取組みには常に注目していて、メンバーを説得するために、実際に市川市が行っている施策を紹介することで、説得力が増したように思います。時間との戦いの中で、どのように皆の意見をまとめていくかを実践で学ぶことができました。

政策情報学部3年 鶴岡弘治さん(九十九里高校出身)

佐藤さん

はじめは、皆、自分が担当している部署の事業を推し進めたいために意見がばらばらになりがちでしたが、「よいまちを作りたい」という想いは同じなので、ゲームの回数を重ねるうちに一致団結するようになりました。役職を与えられることで、実際の担当者の気持ちに近付けたと思いますし、ゲームを通じて、どのように政策を進めるのかが分かってよかったです。公務員になって、福祉が充実したまちづくりをしたいという気持ちがより強くなりました。

政策情報学部2年 佐藤瑞貴さん(関東第一高校出身)