学長コラム

本学の取り組みや教育活動、学生たちの活躍などの最新情報を中心に、時折、原科学長の研究テーマである参加と合意形成、環境アセスメントに関連した話題もお届けします。

皆さん、こんにちは。
7月の関東地方は長雨が続いています。7月19日、気象庁から日照不足に関する気象情報が発表されましたが、東京都心の日照時間は、6月28日頃から7月18日までのあいだで、11.5時間(速報値)とのことでした。今後10日間程度は、日照時間の少ない状態が続く見込みとのことですから、7月中の日照はあまり期待できないかもしれません。関東は記録的な日照不足です。

ハートウェアの推進

皆さんご承知の通り、本学は自然エネルギー100%大学をめざして、大学が1年間で消費する、電気とガスの消費エネルギーの総量に対して、大学で創る発電量を同量またはそれ以上にする挑戦をしています。

2019年1月には電力での100%を達成し、2020年度には、ガスを含めたすべての消費エネルギーに相当する発電を行うことを目標に掲げています。1年間の自然エネルギー率(創出エネルギー量を消費エネルギー量で割った値)は毎月計測して本学の公式Webサイトでも公表していますが、直近の2018年7月~2019年6月の自然エネルギー率は85.4%でした(電気は107.4%)。7月の数値は8月になって速報値が出ますが、前述のような気象状況もあり、学内にも省エネを呼びかけています。

まず学生を中心に行うのは「打ち水で涼しく大作戦!」です。節電意識の醸成と節電行動を促進することを目的としたこの活動は、今年で4回目。今年も1週間、雨天の1日分を除き、実施することができました。

教職員にも、「自然エネルギー100%大学」の状況を伝えるFD・SD研修会で、省エネへの呼びかけを行い、節電行動の具体的な方法について意見が交わされました。

いま、本学は千葉県野田市に所有するメガソーラー野田発電所のほか、市川キャンパス内10棟の屋上に太陽光パネルを設置し、再生可能エネルギーの発電を行っています。現状でハード面は一定の構築が出来ましたから、この先の節電行動をいかに自分ごととして捉えることができるか、ハートウェアの醸成が鍵になります。引き続き、学生と教職員、大学全体が一体となって推進していきます。

学長コラム7月
学長コラム7月

SDGsの浸透に向けて

学長コラム7月

本学は学長プロジェクトを起点として幅広くSDGsの目標をカバーし、社会に貢献するために教育研究と地域貢献活動を推進しています。本学のSDGsへの取り組みは外務省の審査および手続きを経て、外務省「JAPAN SDGs Action Platform」にも掲載されましたが、学生にもしっかりと浸透させるべく、さまざまな取り組みを行っています。学内報LINK(vol.29)では「今日からはじめるSDGs」と題した特集記事、また、本学の図書館では7月と8月に「知ってますか? SDGs」をテーマに特集展示を開催しています。SDGsに関する本を集めていますので、ぜひご覧いただきたいと思います。