2020年1月10日(金)、前東京国税局長、損保ジャパン日本興亜株式会社顧問藤城眞氏をお招きし、本学の原科幸彦学長および趙珍姫会計ファイナンス研究科長との鼎談を行いました。鼎談は、「SDGs時代の高度専門職業人養成」をテーマに進み、SDGs時代にどのような人材がもとめられるのか等について三者で議論を深めました。
お話の中で、藤城氏から、本当の意味でのビジネスの成功は徳と新機軸の推進力との2つをあわせ持ったときにあるのかもしれないと考えた上で、「信頼」「チェンジメーカー」「持続性」の3つの視点の基本や種をぜひ学生時代に習得してもらいたいと考えているので、大学ではぜひそうした機会を作ってほしいとのご助言がありました。
原科学長からは、大局的な見地に立って時代の変化を捉えられる力を育てることに本学の教育の狙いがあることを述べ、学長プロジェクトの取り組みとSDGsとの関連や、新渡戸稲造の武士道精神などについて言及しました。
また、趙研究科長から会計ファイナンス研究科では高い倫理観を備えた公認会計士や税理士の育成に力を注いでおり、ゼミではきめ細かい指導を行っていることを紹介しました。
最後に、AIに技術は取って代わられても、最終的な判断は人間が心の通った判断をする。そこに高い倫理観や人間力が一番求められているのではないかということを共通認識し、本鼎談は締めくくられました。