学びの集大成、個性溢れる作品の数々
政策情報学部 楜沢順教授(専門:西洋美術、油彩、版画、メディア芸術、コンピュータグラフィックス、アニメーション、映像)、吉羽一之准教授(専門:グラフィックデザイン、タイポグラフィ、組版設計)、後藤一樹准教授(専門:映像社会学、映像制作、ライフストーリー研究)のゼミナールでは「芸術・メディア・表現」を研究テーマに、学生たちがイラストレーション、映像、音楽、グラフィックデザインなど、さまざまな表現の技術と手法を学んでいます。大学4年間で培った表現の技術と手法を生かし、思いを込めて制作した作品は個性溢れるものばかりです。
2024年度「卒業制作展」作品紹介(抜粋)
期間:2025年2月19日(水)~24日(月祝)
会場:木内ギャラリー(千葉県市川市)
「冷暗の夜」
矢内晴己
(正則高校出身)
After Effectsという映像のデジタル合成やモーション・グラフィックス制作ソフトを使って映像を制作していますが、特に撮影処理において、「冷たい、暗い」を表現することに重点を置きました。以前ホラー映像を制作したことがあったので、卒業制作ではさらに自分の理想の色合いと表現に近づけるため、色と光の調整を追求し、技術の習得をめざしました。
「山武市と、山武市のいちごの魅力を発信するパッケージデザイン」
新村玲香
(東金高校出身)
ゼミで地域と関わるデザインを学んだので、卒業制作では数年前に魅力度ランキング最下位にもなった地元の千葉県山武市をテーマにしました。特産品であるいちごは20種類以上あり味もさまざまなので、味の特長ごとの5種類のパッケージを作り、気分やシチュエーションで味を選べるものにしました。ゆくゆくはデザインの力で、地元を活気づけられたらと考えています。
「GROUND-ZERO」
鈴木凪
(千城台高校出身)
自分自身の「自由」をテーマに、梶井基次郎の短編小説『檸檬』から着想を得た作品を制作しました。映像を作るだけではなく、空間全体で小説のラストシーンを表現して、見る人が小説の主人公を疑似的に体験できるように仕上げました。小説のストーリーをなぞりながら、映像に落とし込んでいくことに苦労しましたが、自分のやってみたかった表現を全て詰め込みました。
「hope」
森川創太
(仙台商業高校出身)
説得力をもたせるドラマを作りたいと思い、LGBTQ当事者としての実体験をテーマにすることにしました。ずっと人に打ち明けられずにいましたが、約1年前に友人たちが当たり前に受け入れてくれたことで大きな変化がありました。脚本を書くにあたり、一から自分と向き合いなおすのは苦しくもありましたが、同じ境遇にある人たちに希望を与えられる作品になっていればと思います。
関連リンク