斬新なカリキュラム
政策研究科のカリキュラムは、政策研究特論、基本プロジェクト演習、応用プロジェクト演習、プレレクイジット科目、博士論文の作成指導からなっています。各科目はセメスター単位の履修としています。
政策研究特論
学術論文と、企業や研究所における報告書とでは、同じ事例を扱った場合でも書き方が異なるため、入学後の早い時期にリサーチデザインに関する指導を行います。
学術論文の書き方や、博士論文執筆のために必要となる考え方を指導する科目が「政策研究特論」です。
基本プロジェクト演習、応用プロジェクト演習
知の再編成のためには、複数の教員と院生とのコラボレーションが不可欠です。これを推進する場としてプロジェクト演習を設けています。
プロジェクト演習は、基本と応用とがあり、4単位を修得する基本プロジェクト演習は課程修了要件としています。応用プロジェクト演習は院生中心に教員も参加して運営され、プロジェクトには複数の教員がナヴィゲーター教員として参加することとし、プロジェクト研究の成果達成に向けて院生への指導やアドバイス、討議を行います。複数の指導やアドバイスをとりまとめる教員を主ナヴィゲーター教員としています。
プロジェクトの推進過程には必ずケース研究が組み込まれるばかりでなく、現場調査、データ収集などのフィールドワークが義務づけられています。これによって、政策の現場で焦点となっている問題に積極的に関わるようにし、また参加院生は必要に応じて研究報告が求められています。
演習におけるプロジェクト研究の過程を通じて、院生はポリシーマインドの涵養を図ると同時に、博士論文の研究テーマを探究し、問題形成を図るようになります。
主なプロジェクトテーマとして、政策形成過程研究、サステナビリティ研究、財政金融・地域政策研究、企業経営とITの研究などがあります。
プレレクイジット科目
政策研究は広範な超領域的知識の学修と知の再構築という過程を実証的・実践的に行う必要があります。ことに本研究科は、多様な学問及び実践キャリアを持った院生の入学が想定されるので、本学の商学研究科、会計ファイナンス研究科、及び学部・基盤教育機構に開講される科目のうちから、研究上必要な知識・技能を身につけるための単位の修得を求める場合があります。本学に適当な科目が開設されていない場合は、単位互換協定を結ぶ他大学の科目の履修を義務づけることもあります。
必要科目は入学時に決定されるアドバイザリー教員が研究科委員会にはかって院生ごとに決定し、課程修了要件としています。
博士論文の作成指導
博士論文の作成指導は、第5及び第6セメスターにおいて、院生がナヴィゲーター教員の指導を受ける形で行われます。ナヴィゲーター教員は、院生の政策研究が幅広い視野を持つことができるように、主ナヴィゲーター教員以外に複数のナヴィゲーター教員が担当する複数教授指導制をとっています。
院生には各ナヴィゲーター教員の個別指導だけではなく、第5セメスターのはじめに研究計画を作成し、研究会等において発表を行っていただきます。また、博士論文を提出するには「博士候補」となる必要があります。「博士候補」となるためには、公聴会において研究発表を行わなければなりません。公聴会を経て、「博士候補」となった方は引き続き研究指導を受け、博士論文を作成し提出に至ることとなります。
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