3つのポリシー

世界で働く、世界と働く、世界をもてなす人へ

ディプロマ・ポリシー(学位授与方針)

国際教養学部では、「世界で働く」「世界と働く」「世界をもてなす」人材育成を目的とする。この目的を実現するために、「日本とアジアを中心とした地域を基盤に、世界を知り相互理解を深め、実践的な外国語運用能力と情報リテラシーを用いて、多様性の中で情報を選別し、学問的理論に裏付けられた分析を通して物事を的確に判断して行動できる」ようになることを目標とする。国際教養学部が定める所定の単位を修め、以下のような能力を身につけた学生に卒業を認定し、学位を授与する。

高い倫理観

  • グローバル社会において、異文化理解に努め、相互を尊重しつつ問題解決に努める使命感と行動規範。
    — 国際教養科目群、国際教養入門科目群、国際教養専門科目群、セミナー科目群、留学科目群の卒業要件単位の修得により評価する。

幅広い教養

  • 日本、周辺地域、世界について、幅広い教養を身につけ、異文化や多様性を理解する能力(異文化理解力)
  • 留学経験や身につけた教養を活かして、未知の状況や課題に対しても、積極果敢に取り組むチャレンジ精神や主体性を持って行動できる力(海外経験)
  • さまざまな学問領域を横断的に学び、海外経験などとあわせて、課題発見解決に活用することができる。
    — 国際教養科目群、国際教養入門科目群、国際教養専門科目群、セミナー科目群、留学科目群、CUC基盤教育科目群の卒業要件単位の修得により評価する。

専門的な知識・技能

  • 英語または中国語について会話力を中心とした実践的な語学力(コミュニケーションのための語学力)
  • 必要な情報を正しく収集、分析し、自らの考えや意見を自律的に発信できる力(情報発信力)
  • 自らリーダーシップをとり、他者を巻き込んで、他者と協調して課題に取り組む力(問題解決能力)
    — 国際教養専門科目群、外国語科目群、情報科目群、キャリア科目群、留学科目群の卒業要件単位の修得により評価する。

カリキュラム・ポリシー(教育課程の編成・実施方針)

国際教養学部では、激動する世界で活躍するグローバル人材を養成するという目的を実現するため、4年間の教育を通じて段階的に学修することで、知識とスキルを磨き、学術的な考え方を学び、人間としても成長できるカリキュラムを実施する。また、科目間の相関を見える化した国際教養学部のカリキュラムマップを作成し、各自の興味関心や将来の進路にあわせて適切な科目選択を促進する。
留学前には「国際教養学」を学ぶ上での基本となる知識を身につける「国際教養入門科目」を配置し、留学に向けて各種の科目を設置する。留学後には、留学経験を踏まえ、グローバル社会を理解し、問題発見解決能力を高めるために「国際教養専門科目」や「プロジェクト演習」を配置する。また、国際社会で活躍するためには、自らのアイデンティティーの重要性に鑑み、「日本を知る」「アジアを中心とした地域を知る」「世界を知る」の順番で視野が広がるように段階的に講義を配置する。
全学部共通カリキュラムであるCUC基盤教育科目群の科目を通じて本学の学生として基盤となる知識の獲得と能力の醸成を行う。

初年次教育

高校から大学での学びに発展させるために「研究基礎」などを設置する。また、1年次には毎週ホームルームを実施する。
入学式直後に実施する「海外文化研修(海外フレッシュマンキャンプ)」、大学での学修のスキルを身につけるための「アカデミック・スキル」、「グループワーク入門」などを設置する。

国際教養教育

1・2年次には国際教養学の基礎を学ぶための「国際教養入門科目」、3・4年次を中心に「国際教養専門科目」を配置する。

語学教育

1年次に留学先を念頭に、英語または中国語を選択し、実践的な外国語運用のための語学を学ぶ。また、語学力の見える化のために民間の語学試験等の受験を義務づける。3年次4年次に英語や中国語で学ぶ専門科目に備える。

専門教育

1年次の「キャリア入門」から始め、「世界で働く」「世界と働く」「世界をもてなす」仕事に繋がるように、各種のキャリア科目を段階的に設置する。
2年次には、全学生がそれぞれの個人目標や研究テーマを持って留学する、「海外研修(必修海外留学)」を実施する。また、3・4年次には1・2年次に培った教養、スキル、学術的な考え方、そして留学経験を統合して学ぶこととし、「プロジェクト演習」や「卒業研究」を実施する。

ゼミナール教育

1・2年次には「研究基礎」や「国際教養学演習」、3・4年次には「プロジェクト演習」や「卒業研究」などゼミナール形式で開講する。

上記以外にも学部独自の取り組みを実施する。

  1. 『クォーター制』1年を4学期に分けたクォーター制を実施する。週2回授業を行うことで学修の効果が高まり、関心にあわせて柔軟に段階的に学ぶことを可能としている。
  2. 『アクティブラーニング』異文化交流で求められる積極性を身につけるために、入学式直後の「海外文化研修(海外フレッシュマンキャンプ)」、2年次以降の「海外研修(必修留学)」、各種フィールドワークなども含め様々な科目でアクティブラーニングを導入する。
  3. 『少人数教育』きめ細かな教育のために、外国語科目やセミナー科目、情報科目などでは少人数のクラスで講義を実施する。
  4. 『企業との連携によるキャリア教育』学生がグローバル社会で活躍できるよう、企業と連携をしたキャリア教育を実施し、企業が持つ知識や経験をキャリア教育などにも活用する。
  5. 『国際センターの活用』CUCサマープログラム、海外語学研修などの本学全体で行われる国際交流イベント、International Squareを学生が積極的に活用するように連携する。

アドミッション・ポリシー(入学者受入れ方針)

国際教養学部の教育方針は以下の通りである。国際教養学部の目的は、これからのグローバル社会で活躍する人材の育成である。グローバル社会に適応し、活躍する人材には、異文化を理解し、協働しながら目的を実現するような資質が求められる。異文化理解のためには人文科学、社会科学、自然科学などの幅広い教養を横断的に学ぶ必要がある。協働のためのスキルとして、論理的思考、文章作成、プレゼンテーション、チームワーク、問題解決スキル、情報リテラ シー、数量的リテラシー、横断的に知識を統合するスキルを身につける必要もある。海外留学経験は語学スキルを伸ばす機会になるだけでなく、それまでの生き方や考え方を書き換えるような刺激をもたらすだろう。グローバル社会を構成する一員として、責任ある行動をとり、倫理的思考を研ぎ澄まし、生涯を通じて学習を続ける態度を有するべきであることは明らかである。これらの教養、スキル、経験、態度を身につけるという教育方針に共感し、学修意欲のある入学者を広く募集する。

求める学生像

  • グローバル社会に適応し、活躍する意欲がある。
  • 異文化理解、相互理解に関心を持ち教養を深めるために、人文科学、社会科学、自然科学を横断的に学ぶ意欲がある。
  • 英語や中国語などの実践的な運用能力を修得する意志や実績がある。
  • 留学のために、語学や現地での研究の準備を確実に実行する意欲がある。
  • 論理的思考、文章作成、プレゼンテーション、チームワーク、問題解決スキル、情報リテラシー、数量的リテラシー、横断的に知識を統合するスキルを身につける意欲がある。
  • 意見や立場の違いを超えて相互に尊重し、人格や品位を育むことができる。
  • 高等学校での主要5教科を中心とした基礎学力と学習習慣を有する。
  • 好奇心や独創性があり、挑戦する心を持つ。

入学者選抜の基本方針

  1. 学校推薦型選抜
    学部の教育方針に共感し、<求める学生像>を満たすかどうか総合的に評価する。面接、志望動機書、修学計画書などを重視する。英語民間試験等の検定資格(英検準2級以上程度)を有することが望ましい。
  2. 総合型選抜
    学部の教育方針に共感し、<求める学生像>を満たすかどうか総合的に評価する。面接、志望動機書、修学計画書などを重視する。英語民間試験等の検定資格(英検準2級以上程度)を有することが望ましい。上記に加えて、プレゼンテーション型ではプレゼンテーション、探究学習評価型では口頭試問、活動評価型では活動を証明する書類、適性試験型では適性試験も重視する。
  3. 一般選抜
    学部の教育方針に共感し、<求める学生像>を満たすかどうか総合的に評価する。高等学校での教育内容に準拠した学力試験(本学独自または共通テスト)と、調査書などの書類審査を重視する。一部の学力試験では英語民間試験等の検定資格はみなし得点として評価する。