マルチディグリー制度利用:Vol.6

マルチディグリー制度を利用して、働きながら最短3年での修了を目指せるのが魅力です。

吉原駿也さん

吉原駿也さん
会計プロフェッションコース 2020年度9月修了
税務プロフェッションコース 2022年度3月修了

大学院への入学を決めた動機はなんですか?

税理士を目指すにあたって、会計大学院において論文を執筆することで科目免除を受けられることに大きなメリットを感じたことです。
さらに、将来の「税理士像」を考えたときに、私がありたい「税理士像」とは、税金の計算をするだけでなく、顧客それぞれに合った総合的なプランを提案できる税理士になることなのですが、そのためには資格のための勉強だけではなく、専門職としての幅広い知識を学びたかったためです。

なぜこの大学・大学院を選んだのですか?

1番の理由はマルチディグリー制度を採用しているからです。働きながら学ぶことが大前提だったため、最短3年間で修了することができるところに惹かれました。また、指導教授の皆さまは実務家、研究家、さまざまな方がいらっしゃることを知り、幅広い知識を学ぶことができると考えたためです。
さまざまな会計大学院がありますが、マルチディグリー制度を採用している学校はまだ少ないため、入学するにあたって、ぜひ利用したいと考えていました。

マルチディグリー制度の利用により、会計と税法両者の論文を書いてみて、いかがでしたか。

会計と税法を比べて、どちらかが楽だったとか、こっちを先にやればよかった、といったことはありません。結局は自分がやるかやらないか、その違いです。
ただ、会計分野の論文を先に執筆するなかで、「体裁」「エビデンスの集め方」「どういう思考で書いていくのか」といった、基本的なことを詳細に指導していただきました。その分時間はかかりましたが、そこで基本的な書き方が身についていたため、2本目となる税法分野の論文は、スピード感をもって最短の1年で書き上げることができたのではないかと思います。

大学・大学院での学びを通して得たものはありますか?

会計、税法ともに、制度の概要だけをなぞるのではなく、制度が出来た理由や趣旨、目的などの背景を知ることで、知見が深くなったと思います。また、論文の執筆にあたって、1つのことを深く研究することで我が国だけでなく世界の情勢を知ることができたと考えています。

授業の内容が仕事に役立ったところはありますか?

細かいことをあげるとキリがないのですが…会計、税法分野の知識だけでなく、金融や保険分野に関しても学ぶことができるため、自身の引き出しが増えたことを感じます。お客さまと話す際にも、大学院で学んだことは大きな武器となり、提案できる内容や提示するプランの幅が広がったと感じています。また、論文を書き切って修了したことは大きな自信となり、説得力が増したと感じています。

今後、資格取得や大学院への入学を目指される方に一言お願いします。

税理士になるための道のりは、長く大変です。また、税理士になった後の自身の「税理士像」を見つけることも大事だと思います。私も現在試行錯誤しながら奮闘しているところですが、幸いなことに大学院で同じ道を目指す仲間と出会い、共に頑張っていますので、皆さんもぜひ一緒に頑張りましょう。
資格の勉強というのは、どうしても孤軍奮闘になりがちかと思います。私も入学した当初は、試験勉強に加えて大学院生活に慣れること、授業についていくこと、論文を書くことで手一杯になっていた時期もありました。ただ、在学時にしか得られない人的ネットワークの構築や、周りの仲間といった環境に目を向けてみると、実務経験を積んでいる先輩(大学院の同級生ですが、社会人としては先輩)方からの「実践的な知識」を得ることもできたと思っています。