税務プロフェッションコース:Vol.3

税理士に求められるスキルを修得し、成長するための貴重な2年間。

田崎舞さん

田崎 舞さん
税務プロフェッションコース 2018年度3月修了

大学院への入学を決めたきっかけはなんですか?

IT技術の進歩で会計ソフトが高度になり、従来のように税理士が単なる記帳代行・申告書作成業務により報酬を得ることは難しい時代になってきました。また現在はコンビニの店舗数に匹敵するほど税理士事務所はあふれており、かつて士業として安定した職業であったはずの税理士も今や価格競争の波にさらされています。
そうした中、これからの時代において税理士に求められるスキルというのは、単なる会計処理能力ではなく、付加価値のあるサービスを提供できる能力だと思います。その能力を身につけるためには、各税法の立法趣旨や租税判例に基づく解釈ができる能力を養う必要があると思います。こうした能力を養うために、大学院で学ぶことを選択致しました。

会計ファイナンス研究科を選択したポイントはなんですか?

入試説明会において、石黒先生のお話しを直接聞けたことが入学の決め手となりました。石黒先生は丸暗記一辺倒の税理士試験では得られない、問題解決型の能力を提供する場にしたいと強く仰っており、その考え方に深く共感したことを覚えています。
また本研究科の1学年入学定員が70名と、他の大学院に比べても圧倒的な規模であったことも選択した理由の一つです。規模によって開講されている授業数も多く学ぶ領域の選択も広がりますし、同業の社会人学生と知り合う機会も多くなることから、規模の大きさは本研究科の魅力の一つといえると思います。

授業については?

仕事柄、税法の解釈を行う上で租税判例研究の必要性は痛感していたことから、「判例研究」及び各税法の判例研究を行う授業を楽しみにしていました。現在も、これらの授業に高い関心をもって取り組んでおります。

学んでみて、気づいたことや変化したことはなんですか?

財務諸表分析や企業価値評価分析、マクロ経済学等、税法のみならず税理士業務に必要な知識を多角的に学ぶことができましたので、仕事をしている最中にもクライアントの決算書を見る視点が変化していると実感しています。

周囲の院生はどんな方々でしょうか?

やはり税理士事務所勤務の方が多いですが、4年制大学を卒業してすぐの20代の方から、定年を迎えている方まで、さまざまな方がいらっしゃいます。いずれにしても院生の人数が多く、さまざまな経歴の方と出会うことができるため、通学している2年間は貴重な機会であると思います。

教員の印象は?

元国税職員出身の先生が多いのですが、学生が質問に行くと丁寧にお答え頂き、大変有難く思っております。

通学している現在の生活について、仕事や時間など、どんな工夫をされていますか?

平日は仕事で土日に通学しており、休日がなく正直大変ではあります。ただ、この2年間については自分の成長のチャンスだと覚悟をもって入学しましたので、なんとか頑張っていきたいと思っています。

今後、受験を考えている方へのメッセ-ジをお願いします

入学後は授業や論文執筆に追われ大変にはなりますが、その分、入学することで得られる知見はたくさんあると思います。