多彩な人材が集うプラットフォームとして!
2018年3月修了(7期生)
新垣厚さん
大学院への入学を決めたきっかけはなんですか?
私は産学連携コーディネーターとして新商品開発支援に携わっていたことがあり、大学や企業で働く多くの研究者とご一緒させていただくなかで、私自身も成長する機会を模索しはじめていました。中小企業診断士一次試験に合格したのを機に、千葉商科大学大学院への入学を決めました。数ある中小企業診断士養成コースのなかでも、千葉商科大学大学院は土日を中心に通学できるため仕事を続けることができ、また修士論文の執筆を通じた論理的思考の育成や修士号が取得できることが魅力的でした。
在学中苦労したことはありましたか?
一番大変だったのは、仕事を続けるために沖縄から千葉まで週末に通ったことです。金曜の夜に飛行機で那覇から成田に移動して、土日の授業を受け、日曜の夜に沖縄に戻りました。移動時間が長時間に及びましたが、参考文献を読む時間としては適切な時間を半ば強制的に確保することができたことはメリットでした。夜は漫画喫茶で寝泊まりしたり、銭湯に行ったり、夏限定で運行される深夜便(沖縄を深夜3時頃に出発して羽田に6時頃に到着する便)で移動するなど、とても社会人とは思えない生活でした。それを乗り越えたことによりいまでは自信に繋がっています。幸いにも2年間で台風や電車の遅延に合わず、予定どおりに移動できたことは、本当に奇跡でした。
役立っていることはなんですか?
座学では実務タイプと理論タイプの先生方がいらっしゃり、学んだ理論を実務に生かし、実務で得たノウハウを理論化するサイクルをつくることができました。企業診断実習では実務経験が豊富な先生方に現実に即した提案力を教わりました。又、歳の差が30以上も離れた多様な世代、多様な職種経験を持つ人材が学生として集っていましたので、多様な価値観のなかで思考しつつ、制限時間内に意見を調整し、チームとしてプレゼンテーションとしてまとめていく過程を何度も経験できたのは一番勉強になりました。また、学生同士でお互いのノウハウをシェアするための自主研究会を開催したことにより、自分の不得意分野の補習に役立ったばかりではなく、他人に教えるティーチングの経験を積むことができました。
経済学研究科を選択して良かったことはありますか?
中小企業診断士養成コースは、経済学、商学、政策情報学の3研究科のいずれかに所属することになりますが、私は経済学研究科に所属しました。経済学研究科は、税理士を目指している会計ファイナンス研究科の学生との共同ゼミがあり、思考が異なる学生と一緒に学ぶことができたのは大きな糧になりました。ゼミの指導教官である田井良夫教授は税理士としてご活躍されながら、週末は私たちが学生のために熱心にご指導してくださいました。田井教授や会計ファイナンス研究科の学生から大きな刺激を受け、私の修士論文は、租税資料館奨励賞を受賞することができました。大変感謝しています。
進学して良かったことはなんですか?
7期生は、私を含めた14名で入学しました。私は年齢的には中堅でしたが、年上の学友からは他人の意見に真摯に向き合う度量の大きさを学び、年下の学友には柔軟な発想と迅速な行動力を学びました。卒業から1年が経ちますが、いまだにSNSを通して活発な情報交換が続いており、大きな励みになっています。いま何をやっているのか、何を考えているのか、忌憚のない意見や相談が飛び交っています。また、在学中にご指導いただいた先生方とは、お仕事をご一緒したり、貴重な情報交換をさせていただいています。
受験を希望する方へ一言お願いします
千葉商科大学大学院には、実務に長けた先生や理論に優れた先生、世代も職種もまったく違う学生が集っています。そのバックグランドとなる出身学部は法学部や情報処理学部、理学部など様々であり、多彩な価値観に触れることができるプラットフォームとして機能しています。専門性を高めるためには同じ志向の学生が集まることも大切ですが、一方で敢えて多彩な価値観に触れることによって、自分の専門性をより明確に認識することも大切だと思います。多彩な人材が集うプラットフォームで学んでみてはいかがでしょうか。