働きながら通え、税理士試験の科目免除と中小企業診断士資格の両立を目指せるのが魅力

石田知行さん

2019年3月修了(8期生)
石田知行さん

大学院への入学を決めたきっかけはなんですか?

中小企業診断士試験の受験を決意したときに、仮に第2次試験に合格し実務補習を修了したとしても、それだけで果たして実務家として十分に活動できるか? という疑問を感じていました。第2次試験を2回受験し、まるで歯が立たなかったこともあり、もう一度大学院修士課程に通おう、今度は働きながら通えるカリキュラムの大学院を選択しよう、と自然に思い立ちました。

本学の中小企業診断士養成コースを志望した理由を教えてください。

税理士試験の科目免除と中小企業診断士資格の両立が魅力的でした。次に実習以外は全て土日で完結するカリキュラムなので、現在経営している行政書士事務所のお客様にかけてしまうご迷惑が最小限で納まる可能性が高いかなと感じました。また神奈川県在住の私にとっても都心部にある他の養成機関と比較してそれほど通学時間に差がなく、思いの他通いやすい場所にキャンパスがあることは安心材料となりました。ただ、私は2年間かけて他の養成課程を併願しつつ、本養成課程に進学することを決意しましたが、今振り返ってみると入学面接のときの面接官の先生方の言葉の温かみが一番の理由だったように思います。

在学中苦労したことはありましたか?

入学前には「体調崩して授業を休んでしまい、それを取り戻すのに苦労するんだろうなぁ」とか「仕事との両立ができずにどこかにしわ寄せが行くんだろうなぁ」とか漠然と覚悟をしていましたが、家族の協力もあり、最後の実習終了までは大過なく乗り切ることができました。ただ、修士論文提出の締切日が1月中旬に設定されているのですが本格的な論文執筆がその直前の年末年始の休み期間に食い込んでしまいました。結果、年末年始に毎日のように論文指導の教授に長文のデータを送って指導を仰ぐことになってしまったことついては、本当に申し訳なく思うと共に、あのような時期にも関わらず熱心かつ温かいご指導を頂いたことにとても感謝しています。

進学して良かったことはなんですか?

実習は勿論のこと、演習も同期生との共同作業の多いカリキュラムだったため、入学当初の想像よりかなり密度の濃い同期とのつながりを作ることができ、今振り返って思うとそれが一番の財産になりました。そして大学の本部キャンパス内で養成課程の講義が行われるため気軽に付属図書館を利用することができ、講義前後の時間を活用して知識の幅を広げることができました。運動不足を補うために演習中の昼休みに大学のプールで泳いでいた同期生もおり、とても充実したキャンパスライフであったと思います。

大学院を修了して感じたことを教えてください。

他の養成課程又は実務補習を修了した中小企業診断士登録同期に比べ、より長期間でより現地訪問回数の多い実習を乗り越えてきたことは大きな自信につながっています。また神奈川県内にも何名もの本課程出身の先輩方がいらっしゃったため、スムーズに人脈形成の第一歩を築くことができました。自らも後に続く仲間たちに頼られる存在となるために研鑽に励もうと思っています。

受験を希望する方へ一言お願いします

中小企業診断士第1次試験合格後直ちに第2次試験に合格し、実務補修を修了する場合に比べ丸々2年間遠回りになるように思えますが、実際は能力的にも人脈的にもとても効果的な準備期間となるのが本養成課程であると断言できます。もし入学することとなったら、同期と打ち解けるために時間を使うのは勿体ないです。初日からぐいぐい距離を縮めていきましょう。私たちの期は3名が修了式に家族同伴で参加しました。そのような家族ぐるみの関係を自然に構築できる本養成課程を強くお勧めします。