診断実習「知識」+「実践(体)で覚える」を通じ、現場力を鍛え、スキルの幅を広げたい方へ

山口慶さん

2020年3月修了(9期生)
山口慶さん

大学院への入学を決めたきっかけはなんですか?

私は、4年前、配置転換で、中小企業の経営層からさまざまな依頼や相談を受ける部署に配属となりました。そこで待ち受けていたのは、それら依頼や相談に自信をもって対応できない自分でした。今後、中小企業経営に対する実践的な診断技術を身に付け、顧客である経営者に自信をもって助言・提言ができるようになりたい、そして、自分のスキルの幅を広げ、キャリアアップをしたいと考え、中小企業診断士を目指しました。
当時、資格取得の勉強を始めるにあたって1つの疑問がありました。それは、資格取得の知識は独学で学べるが、どのように実践力を習得すればよいのかという点でした。
そんな中、本学大学院の養成課程・登録養成課程を知りました。これは、まさに「知識」+「実践(体)で覚える」で現場力を鍛えることができると思い、本学大学院進学を決めました。
加えて、本学大学院修士課程修了の1つの条件に修士論文の審査があります。当時の私は、自分が直面していた中小企業とのビジネス課題を研究テーマとし、実務の専門性を深められる良い機会ではないかと考えました。
この点も大学院進学の1つのきっかけになったと思います。

本学の中小企業診断士養成コースを志望した理由を教えてください。

  • 知識詰め込みによる資格取得ではなく、将来を見据えた、現場で活躍できる中小企業診断士の基本技術・スキルを身に付けられること
  • 「土日中心」のカリキュラムであったため、通学可能圏内であったこと
  • 現役診断士の講師陣による「実践的な講義」と「診断実習指導」があったこと
  • 修了後、本学大学院の特徴である、卒業後を意識したつながり、中小企業診断士として活用できるネットワークが充実していること、これらが、私にとって重要な志望動機となりました。

在学中苦労したことはありましたか?

  • 1回目のスーパーマーケットの診断実習です。真夏に2日間、店頭で数百人へのアンケート調査と近郊の競合店調査、その後のデータ分析、体力的にきつかったことを覚えています。ただ、これらアンケート調査結果は、診断先から感謝されたことを覚えています。苦労した甲斐がありました。よい思い出です。
  • 経営者へのプレゼンテーションです。診断実習には必ず経営者へ報告会があります。それは、限られた時間内に、ポイントを絞り込み、何を伝えたいのかを明確にし、わかりやすい言葉でシンプルに結論を経営者に伝えることです。現役診断士の講師陣やチームメンバーから率直なアドバイスをもらい、繰り返し実践しました。この経験が、日々の実務で役に立っております。

進学して良かったことはなんですか?

  • 修了後、顧客である中小企業の経営層へ本学で学んだ診断技術を活用し、自分なりに積極的に助言・提言できるができるようになりました。
  • 同期の仲間と知り合えたことです。これは、一生の財産です。私が在籍した9期生は、本学学部生で見事一次試験合格した社会人1年生から、定年後、独立診断士を目指す社会の大先輩まで、まさに多様な業種、幅広い年齢層、多様な個性をもった仲間です。卒業後は、定期的な情報交換や少しずつではありますが、仲間数名と、個人経営の企業診断などを始めています。
  • 5回の診断実習の経験です。本当に価値があります。実務経験が豊富な先生方の指導の元、実企業の経営課題に対して、限られた時間の中、メンバー一丸となり、企業のヒアリング、問題の抽出、そこから真因を探り、課題の抽出、朝から晩まで議論しました。最後に、戦略・提案をまとめ上げ、経営者へプレゼンし、評価をいただく、これは、まさに現場力を鍛え上げることであり、勉強してきた知識と実践の融合を実体験できる場となりました

受験を希望する方へ一言お願いします。

私は、中小企業診断士とは、町医者を連想します。経営者(患者)と寄り添い、対話から現状を把握し、信頼関係の上、「診て」+「調査、分析」+「判断」を実践し、提言・助言するものだと考えています。
診断実習を通じ、「知識」+「実践(体)で覚える」で現場力を鍛え、今後のスキルの幅を広げてみたい方、卒業後、独立を目指す方、本学出身の多くの中小企業診断士の先輩が最前線の現場で活躍されています。同窓会ネットワークによる人脈の活用や卒業後の更なるスキルアップ支援環境も充実しています。
きっと将来のご自身のスキルの幅を広げられるはずです。ぜひ、受験をご検討していただければと思います。