新しい人生を切り開く契機となります

蓮池寛さん

2022年3月修了(11期生)
蓮池寛さん

大学院への入学を決めたきっかけはなんですか?

私の場合は、役職定年になって時間に余裕ができたのですが、その一方、定年退職後の身の振り方を意識するようになりました。会社に残るという選択肢もあったのですが、今までの経験を生かし、さまざまな企業の経営相談に乗り、手助けできるような、公的業務に就きたいという思いが強くなりました。 そのためには、中小企業診断士の資格を取得すれば機会が広がると考え、勉強を始めました。幸いなことに1次試験は合格できましたが、暗記だけではなく、内容をよく理解しておかないと資格を生かせないと感じ、基礎から学びたいという思いで、大学院の養成プログラムの門をたたきました。

本学の中小企業診断士養成プログラムを志望した理由を教えてください

千葉商科大学の養成プログラムを知った直接のきっかけは、1次試験会場が本学であり、養成プログラムの募集案内が掲示されていたことです。また京成本線沿線に暮らしており、国府台駅までのアクセスが良かったのと、息子が学部でお世話になり、学生一人ひとりへの面倒見がとてもよく、色々フォローしていただきありがたかったこと、父兄会で一度訪れた際に図書館も見学したのですが、蔵書量、外から見た感じと中の雰囲気、司書の皆さんの対応、全てが圧倒的に素晴らしく、勉学をするのであれば本学だなと感じました。また、入学前の説明会では、OB会が充実しており、懇意にしている中小企業の数も多いので、実習でさまざまな業種の企業を訪問できそうだということも魅力でした。

在学中苦労したことはありましたか?

授業は、コロナ禍の影響でおおよそ半分がオンライン講義でした。グループワークは若干コミュニケーションがとりづらい面がありましたが、授業中はかえって質問しやすく、一長一短だと感じました。対面授業では、窓を開けておく必要があり、冬場は寒気の侵入があり、夏場はセミの大合唱と夕方の蚊の波状攻撃に悩まされた方たちがいたようなので、夏場は蚊取り線香を焚きつつ、廊下側に席を取った方が良いかも知れません(笑)。

役立っていることはなんですか?

ゼミでは、教授と相談しながら修士論文のテーマを決め、さまざまな角度から分析を進めつつ、論文を作成していきます。また、先輩や同期のメンバーに内容を聞いてもらい、意見交換します。社会人となってから、1つのテーマに関してこれほど深く掘り下げ、論証を進めていく経験がなかったので、修士論文作成作業は自分にとっては実に得難い経験でした。養成プログラムの授業では、先輩診断士先生の知見はもちろん、弁護士や公認会計士の方々の経験談を聞かせていただき、大変参考になるとともに、修了後の働くイメージもおおよそ掴むことができました。そして、何といっても得難いのは、同期のメンバーとの絆です。さまざまな業界の方々が集まっており、その方々と授業や実習で自然と交流が深まることで、見識を広げることができるとともに、自分の立ち位置を再認識できました。今もメンバー全員LINEグループでつながっており、貴重な情報源となっています。実利的な面では、教授陣に診断士協会の役員の方が複数居られ、修了後に仕事に関する様々な情報をいただき、つながりを持てています。

受験を希望する方へ一言お願いします

始まった当初は、2年間は長いと感じましたが、終わってみればあっという間です。ただ、その中で様々なプログラムが準備されており、一歩一歩歩みを進めながら、気が付けば高い見晴らしの良い場所まで到達できたという印象です。学費は専門実践教育訓練給付金でかなりの部分がカバーでき、土日は授業があるので休めませんが、その分、充実感が味わえます。 老若男女・多様な職業の方が集まり、協力し合って学んでいくことで、多くの刺激を味わえます。また、修了後も複数の研究会の場が準備されており、情報交換・学びが可能です。ご年配の方も、年齢はアドバンテージにこそなれ、ハンデにはなりません。ぜひ、進学され、ご自分の人生のステップアップの機会とされることをお勧めします。