「ちょっとした困りごと」を解決し、地域住民の生活を支援
よろず隊は、真間地域・国府台地域在住の方々(高齢者・子育て層)からの依頼に基づき、学生が空きコマを活用して生活支援サービス(ゴミ捨て・電球交換・家具移動・掃除など)を提供すること、有償ボランティアとしての組織マネジメントを通じて学生の成長を図ることを目的として、2018年に立ち上がったプロジェクトです。
利用者にとって望ましい生活支援サービスのあり方を明らかにするとともに、財政的に自立できる事業モデルを構築するべく、2017年初頭より、問題意識をもった学生が自発的に集まって検討を行いました。高齢者サポートセンターをはじめとした福祉分野の専門家などによる助言・サポート、および先行事例の調査から得られた知見をもとに新組織設立・活動準備を進め、2018年5月よろず隊設立、同年8月サービスイン(対外的な活動をスタート)しました。
以来、地域の方々の「ちょっとした困りごと」を100件/年ほど解決してきました(2020~2021年度はコロナ禍で活動がほとんどできなかったが、2019年1~12月の12カ月間の活動参加人数は延べ90人でした)。
よろず隊を経験するまで、地域に住む高齢の方がどのような不安や困り事を持って生活しているか知りませんでした。依頼を受け、足を運ぶ度に、地域での困り事が少しずつ見えはじめ、依頼の多くは専門スキルを必要としない学生でも解決できる「ちょっとしたこと」だと分かりました。利用者から「どこに相談すればいいのかわからなかったから、気軽に頼めるサービスは助かるわ。ありがとう」と笑顔で感謝されたとき、とてもやりがいを感じました。今後も、会話を大切にしながら、地域に寄り添い、みんなが笑顔になれるような団体を目指して活動していきたいと思います。
阿波野翔亮(藤代紫水高校出身)