大学生観光まちづくりコンテストでアイデアを発表!

青森県知事賞

人間社会学部社会コースの「まちをデザインする」学びとはどういうことでしょう? 答えは、よりよいまちをつくるために、どうしたらよいかを考え、そのアイデアを実現すること。
さまざまな要因から衰退するまちが増える中、まちの資源を最大限に活用し、人が訪れ賑わうような新しい企画の提案力と実行力を備えた人材のニーズが高まっています。
人、文化、歴史、産業など、そのまちのまだ知られていない魅力を、自分の目で足で探して、観光客が訪れてみたくなるようなプランを作る。その力を養うアクティブ・ラーニングとして、青森県弘前市を対象とした活性化の提案づくりに取り組んだ中野智仁さん(柏井高校出身)、堀合斗さん(船橋古和釜高校出身)、堀田知里(東金高校出身)さんの3人が、そのアイデアを「大学生観光まちづくりコンテスト」で発表し、2位に相当する青森県知事賞を受賞しました。
受賞までの道のりをレポートします。

舞台は青森県弘前市、観光でまちを活性化する挑戦!!

弘前でのフィールドワーク

人間社会学部は、弘前市の活性化を目的に現地でフィールドワークを行い、学生の目線で見つけた魅力や課題について、市役所をはじめ地元の方々にプレゼンテーションする学習活動を行っています。
弘前市の現状と課題、観光の役割、地域活性化について事前に学んでから、現地で2泊3日のフィールドワーク。農業体験や民泊で地元の方々と交流し、翌日は自転車で市内を回ってプランの具体化に必要な調査を行いました。地元の方々との交流や、地域の資源を自分の目で見て確かめていくと、「まちを元気にしたい」、「魅力をもっと伝えたい」、「地元の期待に応えたい」と思いも強まっていきました。

愛"ひろ"がり"さき"ほこる"弘前"ウェディングとは?

プレゼン発表

中野さんをリーダーとするチームのプランは、弘前市産のりんごと観光名所の弘前城、2つの地域資源を活用したウェディング。リンゴの花言葉「選ばれた恋」で出会った2人が、400年を超える歴史と崩れたことがない石垣もある弘前城で結婚式を挙げることで、固く長く続く絆を結ぶというのがコンセプトです。披露宴の乾杯はリンゴのシードル、アップルパイのウェディングケーキや引き出物、津軽三味線の余興や郷土料理のおもてなしなど、弘前市の産業全体を巻き込んだ内容になっています。結婚式を挙げたカップルには、リンゴの苗木をプレゼント。毎年、そのリンゴの収穫時にはリピート効果も期待できそうです。日本らしいお城で、和装のウェディングは、外国人観光客も呼び込めるのではないでしょうか。期待がどんどん膨らんでいく、それがコンテストでも評価されたのではないか、と思います。

弘前城ウェディングは実現するか!?

市長面会

受賞の翌日は、弘前市役所に受賞報告へ。このプランは、弘前市が魅力いっぱいのまちだからこそ考えられたもの、また、学生たちを地元の方々が温かく迎えてくれたからこそできたものです。葛西市長にも高い評価をいただき、「ぜひ『弘前ウェディング』の実現を!」と大きな期待が寄せられました。 「愛"ひろ"がり"さき"ほこる"弘前"ウェディング」は実現するのでしょうか、それとも、新しいプランができるのでしょうか。今後の社会コースの学生たちにご期待ください。

朝比奈剛学部長から頑張った学生たちへ

親ばかのようですが、学生たちのプレゼンを超えるものはないと思ったほど、素晴らしい発表でした。全国の大学と切磋琢磨するコンテストで結果を残せたことは、日頃の学びの成果です。観光でまちをデザインする、その意味を実感できたと思います。社会コースでもっと学び、今度はその実現をめざしましょう!!