2016年度 最優秀賞

あんずオーナーになりませんか? —消えた線路に新たなレイル—

受賞者

長野女子高等学校
栁町麻里亜さん(インターアクトクラブ)

地元再発見

  • 廃線になった長野電鉄屋代線
    路線距離が約24km。起終点駅を含めて13駅。利用客減少により2012年4月に廃線となった。
  • あんずの里
    日本一の生産を誇る長野県千曲市の杏。春にはピンク色のキレイな花を咲かせ、夏にはおいしい果実が収穫でき、それを加工すれば一年中楽しむことができる。

地元活性化の方法

  • 「あんずレイル」
    屋代線の線路上に杏を植樹し、栽培します。それを「あんずレイル」と名付けることで、かつてここに線路があったことを偲ばせます。小径として整備し、地域住民にとっての憩いの場、あるいは観光地として再び人が行き交う場所にします。
  • 「あんずオーナー」
    県内を含め都市圏に住んでいる人を対象に「あんずレイル」で育てる杏の木一本を購入してもらい、オーナーになってもらうというものです。オーナーは植樹から収穫までを体験することができ、新鮮な果実を食べたり、洋菓子にしたり、ジャムやシロップ漬を作ることもできます。遠方に住んでいる人も地域の方に協力してもらい、無理なく杏を育てられる仕組みにし、多くの方に参加してもらえるようにします。「あんずレイル」と「あんずオーナー」によって、地域の魅力を最大限に活用して、地域が抱える問題を解決できるのではないかと思います。

二次審査映像資料

講評または受賞にあたってのポイント

廃線になった地元の路線を、地元の名産である杏を使ってレガシーにし、かつ地元の名産のPRにするというアイディアはとても面白い。地元にある地域資源を上手く組み合わせている点は評価できる。地元の市やNPO、観光協会などにインタビューし、実際の維持・管理にかかる費用やPRをどうするのかという点も考慮しており、よく練られていると感じた。

優秀賞審査員推薦賞