2016年度 審査員推薦賞

リアル農園ゲーム~これであなたも農業人~

受賞者

青森県立名久井農業高等学校
市沢憲慎さん、井戸上真衣さん、福田将大さん、坂野友祐さん、岩間暉さん、久保沢翔太さん、鹿島未夢さん、小笠原舞華さん、佐々木健也さん、嶋守龍さん

地元再発見

  • 開かれたグリーンツーリズムの町
  • 町の15%が遊林農地
  • 元気な高齢者

地元活性化の方法

まず南部町近郊や県外のお客様に使ってもらう農園を用意する。そこで会員となり農業をしたい人を広く募る。そこで自分の好きな野菜などを栽培できるのだが、私たちの考案した「農園ゲーム」は、基本的に会員に代って常に農園の管理人(地元ベテラン農家さん)が行ってくれる。東京暮らしで年一回しか来られない人でもインターネット上で農園ゲームのように栽培作物や肥料、農薬を選択することで地元のベテラン農家さんが確実にこなしてくれる。またウェブカメラとヘッドマウントディスプレイを使って都会にいながら自分の畑を歩けるのも魅力である。さらに出来た作物は自宅に宅配されるだけでなく、なんと販売もしてくれる。売上は農園で使える券として還元され、会費や民宿に使うこともできる。バーチャルの画面の奥には本当の田舎と畑があり、行けなくても生産ができ、さらに実際に行って農作業や自然を楽しむこともでき、販売でみなさんに喜んでもらえるという農業の醍醐味を味わえるのである。この農村ビジネスは南部町の遊休農地問題を緩和し、農村の若者や高齢者の生き甲斐を生むのはもちろん、地元を元気にさせるとともに、日本農業の活性にもつながる可能性がある。まさに再発見した農業、農村、観光という町の宝をITによって、より魅力を増したこのプランは、老若男女に受け入れられる新ビジネスである。

二次審査映像資料

講評または受賞にあたってのポイント

農業高等学校らしい、農業ツーリズムとITを組み合わせた、ゲームで農業をする提案は、とても興味深いものであった。さらに、ゲームのプレイヤーによって、地元の種々の問題を解決することが出来るという点は評価に値するし、とても分かりやすいプレゼンテーションであった。さらに、そこで育てたものをリアルに販売するというプランは非常にユニークで、おもしろいアイディアだと感じた。

最優秀賞 優秀賞