2019年度 審査員推薦賞

名古屋コーチンフェスタ

受賞者

愛知県立古知野高等学校
川尻柚希さん

地元再発見

名古屋コーチンは愛知県小牧市が発祥だが、その認知度は低く、県外からの観光客は名古屋市で名古屋コーチンを食べる人が多いと思う。そこで、小牧市の小牧山で名古屋コーチンフェスタを開催し、名古屋コーチンが小牧発祥という認知度を広め、小牧市の活性化に繋げる。

地元活性化の方法

名古屋コーチンフェスタは春・夏・冬に開催する。毎年、小牧山には桜が満開になるので、春は桜を見ながら名古屋コーチンの屋台を楽しんでもらう。夏は、夏休みを利用した家族連れや海外の方の来場を見込み、冬は温まる名古屋コーチンのスープ料理などの屋台を出店する。
メニューは例えば鍋料理。水炊き鍋にして食べればシンプルな味わいだからこそ名古屋コーチンの旨味を感じることができ、味噌鍋すれば名古屋コーチンとの相性が抜群である。また、愛知県名物の味噌と名古屋コーチンを組み合わせ、名古屋コーチンの味噌煮込み、味噌煮込みうどん、そして手羽先も有名であるので名古屋コーチンの手羽先なども出店する。さらに、名古屋コーチンの卵を使用した親子丼や、プリン、フレンチトーストを提供する。これらの料理は、小牧市で評判の高い料理店やお菓子屋に出店してもらうことで、店名の知名度向上も狙う。
他にも、駅にポスターを掲示したり、来客限定の店舗クーポン券の配布をしたりして集客力を高める。
屋台のアイディアは小牧市に住む主婦や市民にネットで募集し、当日スタッフは中学校や高校にボランティアを募集するなど、小牧市市民で協力してこのフェスタを作り上げていく。また、SNSで名古屋コーチンフェスタのアカウントを作り、にぎわっている写真をUPしてこのお祭りを広めたい。

二次審査映像資料

講評または受賞にあたってのポイント

小牧市こそが名古屋コーチンの発祥地との誇りのある地元愛を感じる素晴らしい提案だと評価できます。名古屋コーチンで小牧市を活性化させるためにフェスタを開催するのは一度に多くの来訪者が期待でき良いと考えだと思います。フェスタに出る店については、食べログの点数を利用して客観性をもたせ、おいしい店を選定した点は今日的で評価でき、また女性に人気が出そうな店や子供も喜びそうな店を紹介して、幅広い層をターゲットとしたフェスタになるかもしれないと期待感をもたせてくれます。ポスターやSNSを活用した広報活動、そしてリピーターの増加につながりそうなクーポン券の配布は良い工夫です。
プレゼンテーションに関しては、何をおいても報告者の正しい発音と聞き取りやすい声が印象的でした。伝えたいことが十分に理解できるように説明内容も検討したのではと推察できるものに仕上がっていたと評価しています。
もう少し考えてほしかった点としては、小牧市の市民を中心にフェスタを開催することに異論はないのですが、それだけでなく近隣の自治体にも協力してもらった方が規模の大きい集客力のあるフェスタになるのではないかということです。小牧市の市民と関係団体だけで開催すると、市の文化祭のようにこじんまりしてしまう可能性があるのではと懸念します。

2019年度 最優秀賞 2019年度 優秀賞