ブラックバスで一石二鳥!!
受賞者
福島県立猪苗代高等学校
村尾碧さん
地元再発見
ブラックバスが肥満予防に効果的な栄養素を含んでいることに着目し、猪苗代湖で繁殖が問題視されているブラックバスを食べることで、外来種の駆除とメタボリックシンドロームの増加を解決できる一石二鳥な自然体験学習を企画する。
地元活性化の方法
ブラックバスは猪苗代湖の生態系を脅かしている一方、調理次第では美味しく食することができ、さらにメタボリックシンドローム解消や肥満予防効果のある栄養素を含んでいることがわかっている。そこで、東日本大震災以降、肥満率が増加している福島県の小学生を対象に、夏休みを利用して猪苗代湖にてブラックバスの駆除とダイエットを両立させる一石二鳥の自然体験学習イベントを開催する。
自然体験学習プラン
- 親子で協力してブラックバスを釣ることでカロリーを消費する。
- 釣れたブラックバスをキャンプ場で調理し、ムニエルにする。
- 湖を眺めながら、調理した料理を親子で食べる。
- イベントの最後に、ブラックバスを使用した理由や猪苗代町の自然について講義し、さらに周辺を散策し汗を流しながら自然環境について学んでもらう。
なお、本イベントは、主催する高校生や地元の人たちにとっても、猪苗代湖の生態系について真剣に考えるきっかけになることが期待できる。
二次審査映像資料
講評または受賞にあたってのポイント
猪苗代湖の問題の1つである生態系を脅かすブラックバスを逆手にとって、それを生かしたビジネスプランを考えたことが評価できます。また、ブラックバスを食べることがメタボ予防につながる観点は、面白いと思いました。さらに、福島県の小学生のメタボ率が高いということと掛け合わせることによって、一石二鳥であるとするタイトルの付け方がとても印象的で、好感を持ちました。
ただ、小学生の自然体験学習は1度限りのもので、それを継続しなければメタボを改善することにはなりません。また、ビジネスプランである以上、どのようにこのイベントを金銭的に成り立たせるのかという疑問が残りました。その点についても簡単に示していただけると、より良かったと思います。
このような課題はあるものの、プレゼンテーションはとても伝わりやすい構成になっており、すばらしいプレゼンテーションであったと思います。
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