2017年度 最優秀賞

おばあちゃんと一緒に笹ずしをつくりませんか?

受賞者

長野女子高等学校
津久井里奈さん、小林寧巴さん

地元再発見

  • 飯山市のお年寄り(おばあちゃん)
    長野県の高齢化率は31.0%。長野県内19市の中で高齢化率が最も高いのは大町市(36.7%)であるが、飯山市は2番目の36.4%で、実に人口の約3分の1以上が高齢者(対象)となる。そもそも長野県は長寿県として有名。
  • 笹ずし
    富倉の人々が戦国時代に上杉謙信に贈った野戦食。笹の上に酢飯をおき、ゼンマイ・シイタケ・鬼グルミなどをのせた押し寿司。

地元活性化の方法

「おばあちゃんと一緒につくる笹ずし」
私は祖母や母と一緒に、飯山の郷土料理である「笹ずし」を何度が作ったことがあります。とても簡単な調理作業ですが、祖母の手際の良さや盛り付けのバランスが絶妙で、私や母では真似ができません。そこで、この見て面白く作って楽しい作業を、飯山を訪れる観光客が体験できたらよいのではないかと考えました。飯山のおばちゃんも、郷土料理「笹ずし」も飯山にしかないものだからです。つまり、私が考えたのは観光ビジネスプランになります。近年、日本を訪れる外国人にとって、土着の伝統的な文化を体験することや、地域住民との交流は人気があるそうです。笹ずしにかぎらず、飯山には伝統食や伝統工芸がまだまだ沢山あります。「おばあちゃんとつくる」、もしくは「おじいちゃんとつくる」をシリーズ化していくというのも面白いと思います。

講評または受賞にあたってのポイント

地域の資源を活用しましょうというと景勝地や食材などに注目したプランが多く出されますが、最も身近な経営資源である「おばあちゃん」に目を向けた点、さらには「おばあちゃん」の魅力や強みを発揮出来るようなプランを考えた点は高く評価できます。また、複数の資料にあたり、地域の現状をしっかりと調べていること、また、さらなる広がりのあるプランの提示まで視野に入れている点も素晴しいと思います。

2017年度 優秀賞 2017年度 審査員推薦賞