自然体験を通じて学ぶ郷土の誇り
受賞者
岩手県立釜石商工高等学校
前田脩平さん、阿部つぐみさん、佐々木凜さん
地元再発見
釜石市にある産業革命遺産、保存とともに土地利用も求められている。鉄の町のシンボルとして、広く全国にPRしていきたい。
地元活性化の方法
- 橋野高炉キャンプ:キャンプ活動のなかで、参加者に釜石の「鉄の文化」と「ものづくりの魂」を学んでもらうことを目的に取り組む。
- ターゲット:県内外の小中学生
- 期間:夏季休業中が最も適していると自治体の方からアドバイスを頂いた。
- 内容:キャンプ、釣り、たたら体験、史跡の見学
- 用意:宿泊場所、食事、指導員、たたら体験の炉、交通手段、キャップ道具
- 場所へのアクセス:県外から参加する場合は、新花巻駅まで新幹線で来てもらい、そこから観光バスで移動する。また、県内から参加する場合は、釜石駅まで来てもらい、当日の移動はすべて観光バスで移動することによって費用を抑えることが可能である。
南北約5㎞、東西3㎞という広大な土地と豊かな自然を兼ね備えた橋野鉄鉱山をキャンプ地として活用することにより、私たちの町が誇る産業革命遺産を多くの人々にPRできる。また、課題とされていた土地活用も可能である。キャンプを通して釜石独自の「鉄の文化」と「ものづくりの魂」を学んでもらい、地域に人々を呼び込むことによって地域活性化を図ることができる。
講評または受賞にあたってのポイント
釜石がラグビーで有名なことは関東でも広く知られています。2019年に「ラグビー世界一決定戦」ラグビーワールドカップが釜石で開催されることを、その盛り上がりには不安を抱き、多くの人に知ってもらおうと広報しようとするプランは、地元愛も感じられ良いと思います。
地元の食材を使った和菓子
受賞者
静岡県立浜松大平台高等学校
鈴木祐奈さん、澁谷亜侑奈さん、上村愛奈さん、新井杏果さん、石塚史穂さん、杉山汀さん、江藤美咲さん
地元再発見
30年前からクリームどら焼き「湖郷」を発売している店として、今では浜松市外の人にもその名が知れ渡っている。ほかにも、さまざまな種類のお饅頭や季節を表現した上生菓子が常連さんや新規のお客様に大変喜ばれている。「井伊虎 勝ち塩まんじゅう」が中日新聞と静岡新聞に掲載された。
地元活性化の方法
近年、環境問題に対応するため、循環型社会が求められている。私たちは、3Rの1つであるReduceに着目し、傷がついてしまい欠陥品となったアローマメロンを有効活用するため、「メロンのみたらし団子」を開発した。アローマメロンを使ってたれを作り、容器に団子とたれを入れる。新しい和菓子を山田屋製菓舗に提案し、製造を依頼した。着色料、香料を使用しておらず、素材そのものの香りや味が楽しめ、誰でも安心して食べられる和菓子として「メロンのみたらし団子」を売り出す。メロンの欠陥品を使用することで、農家にとっても廃棄代が削減できるだけでなく、収入にもつながり、製造会社側も安く仕入れることができるという、双方にとって利益のある取引であり、まさにエコロジーかつエコノミーである。また、地元のメロンのブランドを知ってもらうことができ、地域の活性化が期待される。さらには、今まで繋がりのなかったメロン農家と山田屋製菓舗の関わりが生まれ、この商品開発を機に、新たなビジネスパートナーとしての発展も期待される。
講評または受賞にあたってのポイント
地元のマスクメロンと和菓子屋さんを結びつける提案がとてもユニークで、評価したいと思います。メロンのみたらし団子というのは、高校生らしいアイディアだと感じました。また、実際にメロン農家や和菓子屋さんに足を運び、試作品まで作っていることは、実現可能性という観点から高く評価できます。さらに、欠陥品となったメロンを使用することは、メロンの生産者に寄与するというアイディアも良いと思います。
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