花の町サイクリングツアー

受賞者

利根沼田学校組合立利根商業高等学校
佐々木茜さん

地元再発見

五泉駅にはレンタサイクルが設置されているが、あまり使用されているのを見たことがない。そこで、レンタサイクルを活用して、『花・帛乙女・咲花温泉』という五泉市の3つの自慢を満喫できる、「花の町サイクリングツアー」を提案する。

地元活性化の方法

  • 自慢[1] 花
    牡丹や桜で有名な五泉市は、他にもさまざまな種類の花を楽しむことができることから「花のまち」とも呼ばれている。特に開花が重なる4~5月上旬頃は、各地で花のイベントが開かれ、多くの人で会場が賑わう。
  • 自慢[2] 帛乙女
    五泉のブランドさといもである帛乙女は、きめの細かさや食感の良さなどが高く評価されている。そして五泉市ではこの帛乙女を使い、煮物などの料理のみならず、「さといも麺」や五泉銘菓「絹乙女」等の特産品を産み出している。
  • 自慢[3] 咲花温泉
    咲花温泉は、弱アルカリ性かつ硫黄泉の泉質を持ち、さらに硫酸塩泉の成分を含んでいることから、非常に美肌効果の高い温泉である。

上記3つの魅力を堪能できる「花の町サイクリングツアー」は、まず、花の開花時期に開かれているさまざまなイベントで、会場ごとに帛乙女を使用した料理を売り出し、ツアー参加者には自転車で各イベントを自由にまわってもらう。そして定刻に五泉駅に集合し、バスで咲花温泉へ向かい1日の疲れを癒してもらう。
五泉市は交通量が少なく活気がないという弱みがあるが、自転車を使用するこのツアーにとっては、乗りやすさが確保され、かえって強みになる。イベントを通して多くの参加者が五泉市に訪れることで、特産物の購買効果も期待でき、五泉市の活性化へ繋がると考える。

講評または受賞にあたってのポイント

チューリップ、牡丹、桜、水芭蕉の五泉四華のある「花のまち」、帛乙女、そして咲花温泉をうまく組み合わせた花の町サイクリングツアーはよく企画されています。交通量が少ないという町の弱点を、安心してサイクリングができる環境という強みとしてとらえて提案している点やサイクリングツアーの時期が、4〜5月上旬という集客の見込めるゴールデンウィーク、そして帛乙女の収穫ができる人気の体験型ツアーが秋に提案されている点は素晴らしいです。このように春と秋というサイクリングに適した時期にツアーが企画されており、さらにその季節の地元の資源をうまく活用しようとしている点は高評価に値すると思います。映像で花の町をサイクリングするということの魅力をもっとアピールできていれば、さらに良かったと思います。

入鹿ハチミツを使って化粧品を作る。

受賞者

愛知県立古知野高等学校
和田萌花さん

地元再発見

犬山市の入鹿池近くで養蜂された入鹿ハチミツは、犬山市の特産品である。入鹿ハチミツは、自然の花々から蜜を集めて作られた純粋ハチミツであり、花の種類によって味や香りの違いを楽しめる。また、人工的な手を一切加えていない純粋ハチミツであることから、豊富な栄養素がたっぷり詰まっている。その品質の良さから、贈答用ハチミツとしても用いられているが、今回は入鹿ハチミツの持つ吸湿性、保湿性に着目し、化粧水としての利用を提案する。

地元活性化の方法

入鹿ハチミツの持つ吸湿性、保湿性成分を活かし、地元の化粧品会社と連携して入鹿ハチミツの化粧水を作り、販売する。また、若い人にも入鹿ハチミツを身近に感じてもらうために、手作りで化粧水を作る体験の場も設ける。手作りの化粧水は劣化が早いことが難点だが、入鹿ハチミツは純粋なハチミツしか入っておらず、さらに殺菌効果も有しているので、十分に化粧水としての効果が期待できる。“化粧品を作る”という体験を通じて、若者や外国人にも入鹿ハチミツの理解を深めてもらうことができるとともに、地元の商店街で化粧品の販売と手作り体験サービスを提供することにより、商店街の活性化にも繋がると考える。この入鹿ハチミツ化粧水により、入鹿ハチミツそのものの認知度も高め、犬山市以外に住む人々の関心も集めていきたい。

講評または受賞にあたってのポイント

地元の化粧品会社と組んで、愛知県犬山市の特産品である『入鹿ハチミツ』を用いた化粧品の開発をし、地元商店街にて販売・体験サービスを実施することで、地元の活性化を図るというビジネスプランは、地元の複数の地域資源を上手に組み合わせたわかりやすいストーリーになっており、高く評価できます。ハチミツの美容効果に着目し、地元の化粧品会社と組んで商品開発をするというのは、良い着眼点だと思います。また、冒頭で地元の地域資源である『入鹿ハチミツ』、『下本町商店街、『化粧品製造販売会社』について簡単に説明した上で、それらを組み合わせたビジネスプランを説明する手際が良かった点も高く評価できます。

2018年度 最優秀賞 2018年度 審査員推薦賞